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 各分野の目標は,教科の目標を受けて示しているものである。

 また,学習対象の特性や生徒が働かせる見方・考え方を考慮して,従前と同様に,物質やエネルギーに関する自然の事物・現象を対象としている「第1分野」(25ページ),生命や地球に関する自然の事物・現象を対象としている「第2分野」(70ページ)の二つの内容区分に対応させるとともに,資質・能力の三つの柱で整理して示している。

 
 

 内容の構成は,単元のまとまりとして,「(1)(2)…」,「(ア)(イ)…」,「 …」と三つの階層に分けて示している。

 例えば,「(1)身近な物理現象」,「(ア)光と音」,「 光の反射・屈折」などと示している。

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 今回の中学校理科の改訂では,3年間を通じて計画的に,科学的に探究するために必要な資質・能力を育成するために,各学年で主に重視する探究の学習過程の例(13ページ)を整理したことを受け,アとして知識及び技能,イとして思考力,判断力,表現力等については,次のように示している。

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@ アに示す知識及び技能については,それ自体に階層性があることから,例えば,「(1)身近な物理現象」でその単元全体に係るものとして概要を示し,「(ア)光と音」の「 光の反射・屈折」で具体的な内容を示している。

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A イに示す思考力,判断力,表現力等については,知識及び技能のような明確な階層性が見られないので,例えば,「(1)身近な物理現象」で単元全体を通して育成を目指すものとしてまとめて示している。

 具体的には,各学年で主に重視する探究の学習過程を通して,思考力,判断力,表現力等の育成を目指していることを示している。

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 理科の目標を達成するためには,科学的に探究するために必要な観察,実験などを行い,アに示す知識及び技能とイに示す思考力,判断力,表現力等を相互に関連させながら,身に付けるように指導することが大切である。

 

 
 

 本解説における内容の示し方については,例えば,「(1)身近な物理現象」の冒頭で,アとして知識及び技能,イとして思考力,判断力,表現力等を併せて示し,目標と指導の全体像を捉えられるように解説している。

 詳細については,次のように示している。

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@ 例えば,「(1)身近な物理現象」の解説については,小学校や中学校における既習の学習内容を示すとともに,単元全体における主なねらいや指導の重点を示している。

 また,理科で育成を目指す資質・能力の「学びに向かう力,人間性等」については,各分野の目標(3)を適用することとしているが,特徴がある場合については,必要に応じて加えて示している。

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A 例えば,「(ア)光と音」の「 光の反射・屈折」の解説については,従前と同様に,内容の取扱いと併せて示している。

 ここでは,まず,「(ア)光と音」におけるねらいを示し,次に,「 光の反射・屈折」における既習の学習内容を示すとともに,ねらいや指導の重点を示している。

 特に,着眼点などを示し,重視する学習の過程を例示している。

 また,必要に応じて留意事項についても示している。

 
 
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