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中学校 学習指導要領 【解説】 |
理科編 |
第3章 指導計画の作成と内容の取扱い |
1 指導計画作成上の配慮事項 |
指導計画の作成に当たっては,第2章第4節理科「第1 目標」及び「第2 各分野の目標及び内容」に照らして,各分野の目標や内容のねらいが十分達成できるように次の事項に配慮する。 |
(1) 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。 その際,理科の学習過程の特質を踏まえ,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどの科学的に探究する学習活動の充実を図ること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
この事項は,理科の指導計画の作成に当たり,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を目指した授業改善を進めることとし,理科の特質に応じて,効果的な学習が展開できるように配慮すべき内容を示したものである。 -------------------------------- 理科の指導に当たっては,(1)「知識及び技能」が習得されること,(2)「思考力,判断力,表現力等」を育成すること,(3)「学びに向かう力,人間性等」を涵(かん)養することが偏りなく実現されるよう,単元など内容や時間のまとまりを見通しながら,主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うことが重要である。 -------------------------------- 生徒に理科の指導を通して「知識及び技能」や「思考力,判断力,表現力等」の育成を目指す授業改善を行うことはこれまでも多くの実践が重ねられてきている。 そのような着実に取り組まれてきた実践を否定し,全く異なる指導方法を導入しなければならないと捉えるのではなく,生徒や学校の実態,指導の内容に応じ,「主体的な学び」,「対話的な学び」,「深い学び」の視点から授業改善を図ることが重要である。 -------------------------------- 主体的・対話的で深い学びは,
単元など 主体的に学習に取り組めるよう 対話によって 学びの深まりをつくりだすために, といった視点で
また,生徒や学校の実態に応じ,多様な学習活動を組み合わせて授業を組み立てていくことが重要であり,単元のまとまりを見通した学習を行うに当たり基礎となる知識及び技能の習得に課題が見られる場合には,それを身に付けるために,生徒の主体性を引き出すなどの工夫を重ね,確実な習得を図ることが必要である。 -------------------------------- 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を進めるに当たり,特に「深い学び」の視点に関して,各教科等の学びの深まりの鍵となるのが「見方・考え方」である。 各教科等の特質に応じた物事を捉える視点や考え方である「見方・考え方」を,習得・活用・探究という学びの過程の中で働かせることを通じて,より質の高い深い学びにつなげることが重要である。 -------------------------------- 理科においては,「理科の見方・考え方」を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどの科学的に探究する学習活動を通して,「主体的・対話的で深い学び」の実現を図るようにすることが重要である。 -------------------------------- 「主体的な学び」については, 自然の事物・現象から問題を見いだし, 観察,実験の結果を分析し解釈して 得られた知識及び技能を基に, などの視点から, -------------------------------- 「対話的な学び」については,例えば,課題の設定や検証計画の立案,観察,実験の結果の処理,考察などの場面では,あらかじめ個人で考え,その後,意見交換したり,科学的な根拠に基づいて議論したりして,自分の考えをより妥当なものにする学習となっているかなどの視点から,授業改善を図ることが考えられる。 -------------------------------- 「深い学び」については, 「理科の見方・考え方」を働かせながら 様々な知識がつながって, さらに, などの視点から, -------------------------------- 以上のような授業改善の視点を踏まえ,理科で育成を目指す資質・能力及びその評価の観点との関係も十分に考慮し,指導計画等を作成することが必要である。 |
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