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 各分野の指導に当たっては,第2章第4節理科「第1 目標」及び「第2 各分野の目標及び内容」に照らして各分野の目標やねらいが十分達成できるように次の事項に配慮する。

(1) 観察,実験,野外観察を重視するとともに,地域の環境や学校の実態を生かし,自然の事物・現象についての基本的な概念の形成及び科学的に探究する力と態度の育成が段階的に無理なく行えるようにすること。

 理科の学習は,自然の事物・現象を生徒が自ら調べ事実を確認することから始まる。

 生徒は,自然の事物・現象への直接的な取組を通して,自ら問題を見いだしたり,適切な実験を計画したり,実験操作を工夫して行ったり,実験の結果について自らの考えを導き出したりする。

 また,それを表現することで自分の考えを確認したり自然の事物・現象をよりよく理解できたりするようになる。

 それゆえに,理科の学習において観察,実験は極めて重要である。

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 地域や学校の実態に応じて野外観察を行うことも重要である。

 自然に直接触れることによって自然の営みや自然の偉大さを感じ取り,自然に対する興味・関心を高めることができる。

 また,自然を直接観察し,自然の事物・現象の中から生徒自身で問題を見いだすことにより,探究する活動を意欲的なものとすることができる。

 その際,野外での探究する活動を効果的なものとするためには,生徒の生活の場である地域の自然環境の実態をよく把握し,その特性を十分に生かすことが重要である。

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 自然の事物・現象を科学的に探究する力と態度を育てるためには,課題の設定,実験の計画と実施,器具などの操作,記録,データの処理,モデルの形成,規則性の発見など,科学的に探究する活動を行うことが必要である。

 しかしながら,科学的に探究する力は一挙に獲得できるものではなく,具体的な問題に取り組み,それを解決していく活動を通して身に付けていくものである。

 見通しをもって観察,実験を行い,得られたデータを分析して解釈し,適切な判断を行うような経験をさせることが重要である。

 判断に当たっては,科学的な根拠を踏まえ,論理的な思考に基づいて行うように指導する必要がある。

 このような経験を繰り返す中で,科学的に探究する力や態度が育成されるようになる。

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 また,理科の学習においては,生徒が自然の事物・現象について理解を深め,知識を体系化するため,科学の基本的な概念を身に付けさせることが大切である。

 この基本的な概念は,自然の事物・現象における規則性を生徒が発見していくことによって徐々に育てられていくのである。

 学習指導要領の内容項目の中には,基本的な概念を支えているいろいろな概念が含まれており,自然の事物・現象を探究していく中で,生徒一人一人の中に科学の基本的な概念が形成されていくのである。

 そのため,生徒が観察,実験に主体的に取り組めるようにして,科学の基本的な概念の形成を図ることが重要である。

 
 

(2) 生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度を養うようにすること。

 生命や自然環境を扱う第2分野の学習においては,生命を尊重し,自然環境の保全に寄与する態度を育成することが重要である。

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 「生命」については,生物の飼育や栽培,生物や生命現象についての観察,実験などを通して,生物のつくりと働きの精妙さを認識させ,かけがえのない生命の尊さを感じさせるようにする。

 このような体験を通して生命に対する畏敬の念や生命を尊重する態度を培うようにする。

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 科学技術の進歩により,遺伝子組換え技術やDNA増幅技術などが,作物の品種改良,医療,犯罪捜査などに活用されている。

 食物の安全性の確保,生命倫理,個人情報の保護などの観点から,これからも継続的な議論が必要なものもある。

 このような今日的な課題にも触れながら,日頃から生命に関心をもたせ,生命を尊重する態度がより確かなものになるように指導する。

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 学習指導を進めるに当たって,生物を教材とする場合には次のような点に配慮する必要がある。

 例えば,野外で動物や植物を採集する場合には,必要最小限にとどめるなど,生態系に配慮する。

 また,昆虫や動物を観察する際には,できるだけ傷害を加えないようにする。

 さらに,動物を飼育する場合には,その動物に適した生活環境を整え,健康状態の変化などに十分に留意する。

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 イカなどを解剖する場合には,事前にその意義を十分に説明し,こうした機会を大切にしながら真摯に多くのことを学習しようとする態度や生命を尊重する態度を育てる。

 その際,生徒の心情にも配慮し,事後には生物を粗末に扱うことがないようにさせる。

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 「自然環境の保全」については,世界的な議論が活発に行われ,その実践に向けて我が国の果たすべき役割に大きな期待が寄せられている。

 気候変動,砂漠化,大気や水質の汚染,オゾン層の破壊,熱帯雨林の減少,野生生物の種の減少などに関する課題がある。

 今後永続的に人間が地球で様々な生物と共存していくためには,自然と人間の生活との関わりを正しく認識させることが大切である。

 自然や科学技術と人間との関わりについて科学的な根拠に基づき考察することを通して,自然環境の保全の重要性を認識させることはもとより,それに実際に寄与する態度を育てることが大切である。

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 ここまで述べたように,「生命」及び「自然環境の保全」に関して,様々な課題が存在している。

 理科では,生物とそれを取り巻く自然について,地球全体の在り方なども考えながら,自然環境が一定のつり合いを保って成り立っていることを理解させることが大切である。

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 また,地球上の生物種はそれぞれ長い時間の中での進化を経て現在に生きているのであり,生命の連続性を断ち切るようなことがあるとその種を永遠に取り戻すことができなくなる。

 自然環境の保全は,生命尊重の観点からも大切である。

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 第2分野「(7)自然と人間」においては,身近な自然環境の調査などを通して自然環境と人間の関わりにより,自然界のつり合いがどのような影響を受けるかを考えさせ,理解させることが必要である。

 実際に自然に接し,自然に対する豊かな感受性を身に付けさせ,自然及び自然と人間との関わりについて,総合的に見たり考えたりしようとする態度を身に付けさせることが大切である。

 
 

(3) 1の(3)の学習活動を通して,言語活動が充実するようにすること。

 今回の改訂においても,従前に引き続き,言語に関する能力の育成を重視し,各教科等において言語活動を充実することとしている。

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 理科においても,
 思考力,判断力,表現力等を
 育成する学習活動
 の充実に関わって,
 第2章第4節理科第3の1(3)で

 「学校や生徒の実態に応じ,
  十分な観察や実験の時間,
  課題解決のために探究する時間
  などを設けるようにすること。

  その際,

  問題を見いだし
  観察,実験を計画する学習活動,

  観察,実験の結果を
  分析し解釈する学習活動,

  科学的な概念を使用して
  考えたり説明したりする学習活動

  などが充実するよう配慮すること。」

 として,
 思考力,判断力,表現力等の育成に
 つながる言語活動
 の充実を求めており,
 これについては
 本解説第3章の1(3)に示している。

 
 

(4) 各分野の指導に当たっては,観察,実験の過程での情報の検索,実験,データの処理,実験の計測などにおいて,コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的かつ適切に活用するようにすること。

 理科の学習においては,自然の事物・現象に直接触れ,観察,実験を行い,課題の把握,情報の収集,処理,一般化などを通して科学的に探究する力や態度を育て,理科で育成を目指す資質・能力を養うことが大切である。

 これらの活動を展開する中で,コンピュータや情報通信ネットワークなどを活用することは,生徒の学習の場を広げたり学習の質を高めたりするための有効な方法である。

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 例えば,観察,実験のデータ処理の段階で必要に応じて,コンピュータなどを積極的に活用すれば,生徒の探究の目的に合わせたデータ処理や,グラフを作成したりそこから規則性を見いだしたりすることが容易となる。

 また,観察,実験の段階でビデオカメラとコンピュータを組み合わせることによって,観察,実験の結果を分析したり,より総合的に考察を深めたりすることができる。

 あるいは,各種のセンサを用いた計測を行い,通常では計測しにくい量や変化を数値化あるいは視覚化して捉えることや,観測しにくい現象などをシミュレーションすることも可能である。

 さらに,情報通信ネットワークなどを活用し情報を得て探究を進めるような学習活動も有効である。

 生徒がコンピュータを利用して考えを表現したり交流したりすることや,各種のデジタル教材を用いて,コンピュータとプロジェクタを組み合わせ,画面を拡大して提示しながら授業を進めることも考えられる。

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 コンピュータや情報通信ネットワークなどについては,日常生活でも広く使われるようになっている。

 生徒が知ることができる対象を拡大し,生徒の思考を支援するために,観察,実験の過程での情報の検索,実験データの処理,実験の計測などにおいて必要に応じ効果的に活用できるよう配慮するとともに,観察,実験の代替としてではなく,自然を調べる活動を支援する有用な道具として位置付ける必要がある。

 その際,情報通信ネットワークを介して得られた情報は適切なものばかりではないことに留意させる。

 レポート作成などでは,生徒の考えを観察や実験の結果に基づいて根拠のある記述をさせるようにすることが大切である。

 
 

(5) 指導に当たっては,生徒が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動を計画的に取り入れるよう工夫すること。

 生徒が学習の見通しを立てたり学習したことを振り返ったりする活動を計画的に取り入れ,主体的に学ぼうとする態度を育てることは,生徒の学習意欲の向上に資すると考えられる。

 さらに,理科においては,図1(9ページ)で示したように,「課題の把握(発見)」,「課題の探究(追究)」,「課題の解決」といった探究の過程を通した学習活動を行い,それぞれの過程において,資質・能力が育成されるよう指導の改善を図ることが必要である。

 その際,課題の把握の場面では,様々な事物・現象から問題を見いだし,解決可能な課題を設定することが考えられる。

 また,課題の探究の場面では,仮説を設定し,検証計画を立案し見通しをもって観察,実験を行い,結果を適切に処理することが考えられる。

 また,課題の解決の場面では,観察,実験などの結果を分析して解釈するとともに,考察が設定した課題と対応しているかなど,探究の過程を振り返ることも考えられる。

 その他,学習したことを振り返って新たな問題を見いだすことなど,単元など内容や時間のまとまりの中で,主体的に学習の見通しを立てたり,振り返ったりする場面を計画的に取り入れるように工夫することが大切である。

 
 

(6) 原理や法則の理解を深めるためのものづくりを,各内容の特質に応じて適宜行うようにすること。

 理科においては,原理や法則の理解を深めることが重要である。

 ものづくりはその一つの有効な方法であり,各内容の特質に応じて適宜行うようにすることが大切である。

 ものづくりは,科学的な原理や法則について実感を伴った理解を促すものとして効果的であり,学習内容と日常生活や社会との関連を図る上でも有効である。

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 ものづくりは,学習内容と関連付けた上で指導計画の中に位置付けて行うことが大切であり,学習内容の特質に応じて,学習の導入,展開やまとめなどの際に行うことが考えられる。

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 例えば,第1分野では,「(1)身近な物理現象」において,簡単なカメラ,楽器など,「(3)電流とその利用」において,簡単なモーターなど,「(4)化学変化と原子・分子」において,カイロなどのものづくりが考えられる。

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 ものづくりの内容については,高度なものや複雑なものを課題とするのではなく,原理や法則などの理解を深められる課題とし,生徒の創意や工夫が生かせるようにする。

 また,実施に際しては,道具の操作や薬品の扱いなど安全上の配慮を十分に行う。

 
 

(7) 継続的な観察や季節を変えての定点観測を,各内容の特質に応じて適宜行うようにすること。

 生物の行動や成長の様子などを捉えたり,気象現象や天体の動きについての規則性を見いだしたりするためには,継続的な観察や季節を変えての定点観測を,各内容の特質に応じて適宜行うことが有効である。

 このような観察や観測を行わせることで,時間に伴う変化の様子を捉えたり,対象とする事象の全体像を把握したりする学習の機会を与えることができる。

 そのためには,年間の指導計画に位置付けて行うことが大切である。

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 例えば,第2分野「(4)気象とその変化」では,前線の通過時や季節ごとの天気の特徴を把握するために,天気の変化やその規則性を捉えられる程度の期間,気象観測を行わせることが考えられる。

 「(5)生命の連続性」では,受精によって新しい個体が生じ,受精卵から複雑な体がつくられることを理解させるため,メダカやウニなどの発生の様子を継続的に観察させることが考えられる。

 「(6)地球と宇宙」では,季節を変えて,ある方位に見える星座を観察させたり,同じ時刻に見える星座の位置を一定期間ごとに観察させたりして,それらの観察記録を太陽を中心とした地球の運動と関連付ける学習などが考えられる。

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 継続的な観察や季節を変えての定点観測を行う際には,生徒の意欲を持続させるために,事前に興味・関心を十分喚起し,目的を明確にして取り組ませることが重要である。

 また,記録の際には,変化の様子が分かるように映像を活用して記録させるなど,観察記録の取り方を工夫させることが大切である。

 なお,実施に際しては,急な天候の変化や夜間の観察などに対する安全上の配慮を十分に行う必要がある。

 
 

(8) 観察,実験,野外観察などの体験的な学習活動の充実に配慮すること。

 また,環境整備に十分配慮すること。

 体験的な学習は,主体的に学習に取り組む態度を育成するとともに,学ぶことの楽しさや成就感を体得させる上で有効である。

 このような学習の意義を踏まえ,理科において,観察,実験,野外観察などの体験的な学習に取り組めるようにすることが大切である。

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 このような学習を実施するためには,各学校においては,指導計画に適切に位置付けるとともに,教材,指導形態,1単位時間や授業時間の運用など創意工夫を加え,これらの学習を積極的に取り入れることが望まれる。

 なお,これらの学習を展開するに当たっては,学習の内容と生徒の発達の段階に応じて安全への配慮を十分に行わなければならない。

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 理科の学習を改善・充実させるためには,理科室や教材,器具等の物的環境の整備や人的支援など,長期的な展望のもとに計画的に環境整備していくことが大切である。

 
 

(9) 博物館や科学学習センターなどと積極的に連携,協力を図るようにすること。

 生徒の実感を伴った理解を図るために,それぞれの地域にある博物館や科学学習センター,プラネタリウム,植物園,動物園,水族館などの施設を活用することが考えられる。

 これらの施設は,科学技術の発展や地域の自然に関する豊富な情報源であり,実物に触れたり,専門的な説明を受けたりすることも可能である。

 これらの活用を指導計画に位置付けることは生徒が学習活動を進める上で効果的である。

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 これらの施設の利用の仕方には,生徒を引率して見学や体験をさせることの他に,標本や資料を借り受けたり,専門家や指導者を学校に招いたりすることなどが考えられる。

 学校と施設とが十分に連絡を取り合い,無理のない計画を立てることが大切である。

 その際,ねらいを明確にして実施計画を立て,事前,事後の指導を十分に行い,安全に留意する。

 なお,理科の学習と関連する内容が,総合的な学習の時間や校外学習などで扱われている際には,その関連を踏まえて指導することが重要である。

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 また,受講者を募って公開講座や実習などを実施している大学や研究機関,高等学校,企業などもあり,これらと連携,協力しながら学習活動を更に充実していくことも考えられる。

 
 

(10) 科学技術が日常生活や社会を豊かにしていることや安全性の向上に役立っていることに触れること。

 また,理科で学習することが様々な職業などと関係していることにも触れること。

 理科で学習した様々な原理や法則は日常生活や社会と深く関わりをもっており,科学技術の発展を支える基礎となっている。

 このことを,生徒が認識することが大切である。

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 科学技術の発展は様々な作業の効率化をもたらすとともに,人力では難しい作業を可能にしてきた。

 例えば,動力や機械の発達は大規模な作業を効率よく行ったり,多くの人やものを同時に運んだりすることを可能としている。

 様々な素材の進歩によって,従来の素材のもつ短所が補われ,更に新しい機能をもった製品が生み出されている。

 医療技術の進歩は怪我や病気の不安から多くの人を守り,健康で安全な生活を支えている。

 防災や事故防止に関する技術の進歩は,自然災害や事故などに対する様々な備えを可能とし,安全で安心な生活を保障している。

 情報技術の進歩は大量の情報を正確かつ瞬時に処理することを可能とし,作業の効率化が図られている。

 また,情報通信ネットワークの普及によって多くの人が情報を取り出したり,交換したりすることが可能になり,離れた場所におけるコミュニケーションが活発に行われるようになった。

 このように,科学技術の進歩によって,私たちは利便性,安全性を手に入れ,日常生活や社会をより豊かなものに発展させてきた。

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 また,様々な環境問題の解決にも,科学技術が深く関わっている。

 例えば,有害な物質そのものを生じさせない技術,有害な物質に代わる代替物質,ゴミ処理や再利用の方法などが開発されている。

 さらに,エネルギーを有効に利用する技術の開発が進んでいる。

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 学習を進めるに当たっては,様々な原理や法則が科学技術を支えていることに触れ,それらが日常生活や社会に深く関わりをもっていることを認識させる。

 特に,ものづくりでは,科学的な原理が製品に応用されていることを実感させることが大切である。

 また,第1分野「(7)科学技術と人間」ではその総括として,資源の有効利用の重要性,科学技術の発展が私たちの生活を豊かにしたことを扱う。

 とりわけ,第1分野,第2分野の内容(7)に共通の「ウ(ア)自然環境の保全と科学技術の利用」においては,第1分野と第2分野で学んだことを相互に関連付け,自然環境の保全と科学技術の利用の在り方について,科学的に考察させ,持続可能な社会をつくっていくことが重要であることを認識させる。

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 近年,資源の有効利用に貢献する技術,汚染物質や廃棄物を減らす技術やシステムなどが私たちの生活の中に浸透し,重要性が増している。

 このことは,ただ利便性や快適性を求めるだけではなく,次世代への負の遺産とならないように,持続可能な社会をつくっていくことの重要性が高まっていることを示している。

 こうしたことの重要性に気付かせる意味でも,理科の学習の果たす役割は大きい。

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 生徒が様々な課題に自立的に対応できるようにしていくためには,生徒に理科を学ぶ意義を実感させ,理科の学習で育成を目指す資質・能力が,様々な職業に関連し生かされることに触れるようにすることが大切である。

 例えば,科学技術に関係する職業に従事する人の話を聴かせることなどが考えられる。

 
 
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