cosnavi.jp |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
外国語活動編 |
第1章 総説 |
2 中学年の外国語活動の導入の趣旨と要点 |
(1) 中学年の外国語活動の導入の趣旨 |
今回の中学年の外国語活動の導入に当たっては,中央教育審議会答申を踏まえ,次のような,これまでの成果と課題等を踏まえた改善を図った。 -------------------------------- ・ グローバル化が急速に進展する中で,外国語によるコミュニケーション能力は,これまでのように一部の業種や職種だけでなく,生涯にわたる様々な場面で必要とされることが想定され,その能力の向上が課題となっている。 -------------------------------- ・ 平成20年改訂の学習指導要領は,小・中・高等学校で一貫した外国語教育を実施することにより,外国語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,積極的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度や,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする力を身に付けさせることを目標として掲げ,「聞くこと」,「話すこと」,「読むこと」,「書くこと」などを総合的に育成することをねらいとして改訂され,様々な取組を通じて指導の充実が図られてきた。 -------------------------------- ・ 小学校では,平成23年度から高学年において外国語活動が導入され,その充実により,児童の高い学習意欲,中学生の外国語教育に対する積極性の向上といった成果が認められている。 一方で, @音声中心で学んだことが,中学校の段階で音声から文字への学習に円滑に接続されていない, A日本語と英語の音声の違いや英語の発音と綴りの関係,文構造の学習において課題がある, B高学年は,児童の抽象的な思考力が高まる段階であり,より体系的な学習が求められる ことなどが課題として指摘されている。 -------------------------------- ・ また,小学校から各学校段階における指導改善による成果が認められるものの,学年が上がるにつれて児童生徒の学習意欲に課題が生じるといった状況や,学校種間の接続が十分とは言えず,進級や進学をした後に,それまでの学習内容や指導方法等を発展的に生かすことができないといった状況も見られている。 -------------------------------- ・ こうした成果と課題を踏まえ,今回の改訂では,小学校中学年から外国語活動を導入し,「聞くこと」,「話すこと」を中心とした活動を通じて外国語に慣れ親しみ外国語学習への動機付けを高めた上で,高学年から発達の段階に応じて段階的に文字を「読むこと」,「書くこと」を加えて総合的・系統的に扱う教科学習を行うとともに,中学校への接続を図ることを重視することとしている。 |
関連場所へジャンプ |
→ 小学校外国語活動編 目次 |
→ 小学校学習指導要領(2017)目次 |
→ 学習指導要領ナビ トップページ |