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A 言語の働きに関する事項

 言語活動を行うに当たり,主として次に示すような言語の使用場面や言語の働きを取り上げるようにする。

 ここでは,「言語の使用場面」や「言語の働き」について,特に具体例を示している。

 これは,日常の授業において,言語の使用場面の設定や,言語の働きを意識した指導を行う際の手掛かりとなるようにするためである。

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 「言語の使用場面」とは,
 コミュニケーションが行われる場面
 を表している。

 ここでは
 「児童の身近な暮らしに関わる場面」と
 「特有の表現がよく使われる場面」の
 二つに分けて具体例を示した。

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 「言語の働き」とは,
 言語を用いてコミュニケーションを図る
 ことで達成できること
 を表している。

 具体的には,
 「コミュニケーションを円滑にする」,
 「気持ちを伝える」,
 「事実・情報を伝える」,
 「考えや意図を伝える」,
 「相手の行動を促す」
 であり,
 それぞれに代表的な例を示した。

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 改訂前の
 高学年における外国語活動では,
 中学校の外国語科で
 「言語の働き」としていたのに対して,
 「コミュニケーションの働き」
 としていたが,

 今回の改訂においては,
 高学年の外国語科とともに,
 小学校,中学校,高等学校で
 一貫した目標を設定していることから,
 中学校の外国語科と同様
 「言語の働き」とした。

 さらに,
 改訂前の
 高学年における外国語活動では,
 コミュニケーションの働きとして,
 「相手との関係を円滑にする」,
 「気持ちを伝える」,
 「事実を伝える」,
 「考えや意図を伝える」,
 「相手の行動を促す」
 としており,

 中学校の外国語科の
 「言語の働き」
 として示していた,
 「コミュニケーションを円滑にする」,
 「気持ちを伝える」,
 「情報を伝える」,
 「考えや意図を伝える」,
 「相手の行動を促す」
 と異なる部分もあったが,

 今回は
 中学年の外国語活動,
 高学年の外国語科,
 中学校の外国語科で
 共通の文言とし,
 小学校中学年の外国語活動から
 中学校の外国語科までの
 つながりがより明確になるようにした。

 
 
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