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中学校 学習指導要領 【解説】 |
総則編 |
第3章 教育課程の編成及び実施 |
第3節 教育課程の実施と学習評価 |
1 主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善 |
(6) 課題選択及び自主的,自発的な学習の促進 (→第1章第3の1の(6)) |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
第1章第3の1の(6) (課題選択及び自主的,自発的な学習の促進) |
(6)生徒が自ら学習課題や学習活動を選択する機会を設けるなど,生徒の興味・関心を生かした自主的,自発的な学習が促されるよう工夫すること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
本項は,各教科等の指導を通して資質・能力の三つの柱をバランスよく育成していくため,生徒が自ら学習課題や学習活動を選択する機会を設けるなど,生徒の興味・関心を生かした自主的,自発的な学習が促されるよう,教育課程の実施上の工夫を行うことを示している。
各教科等の指導においては,基礎的・基本的な知識及び技能の確実な習得に留意しつつ,生徒の興味・関心を生かした学習指導を展開することが大切である。 生徒の興味・関心を生かすことは,生徒の学習意欲を喚起する上で有効であり,また,それは自主的,自発的な学習を促すことにつながると考えられるからである。 この意味で各教科等の指導においては,学習することの意味の適切な指導を行いつつ,基礎的・基本的な知識及び技能の確実な習得を図るとともに,自主的,自発的な学習を促すことによって,生徒が学習の目的を自覚し,学習における進歩の状況を意識し,進んで学習しようとする態度が育つよう配慮することが大切である。 |
具体的には,各教科等の指導において,基礎的・基本的な知識及び技能の確実な定着を図るとともに,これらの活用を図る学習活動を行うに当たって,生徒が主体的に自分の生活体験や興味・関心をもとに課題を見付け,自分なりに方法を選択して解決に取り組むことができるように配慮することが考えられる。 例えば, 社会科では,「学校図書館や地域の公共施設などを活用するとともに,コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を積極的に活用し,指導に生かすことで,生徒が主体的に調べ分かろうとして学習に取り組めるようにすること」を, 数学科では数学的活動の配慮事項として「数学を活用して問題解決する方法を理解するとともに,自ら問題を見いだし,解決するための構想を立て,実践し,その過程や結果を評価・改善する機会を設けること」を, 技術・家庭科では「生徒が,学習した知識及び技能を生活に活用したり,生活や社会の変化に対応したりすることができるよう,生活や社会の中から問題を見いだして課題を設定し解決する学習活動を充実するとともに,家庭や地域社会,企業などとの連携を図るよう配慮すること」を, 保健体育科では,「運動や健康についての自他の課題を発見し,その合理的な解決のための活動の充実を図ること」 を示している。 また,道徳科では,「生徒が自ら道徳性を養う中で,自らを振り返って成長を実感したり,これからの課題や目標を見付けたりすることができるよう工夫すること」が重要である。 さらに,総合的な学習の時間でも,主体的・対話的で深い学びの実現に向けて授業改善を進めるに当たり,生徒の興味・関心等に基づく学習を行うなど創意工夫を生かした教育活動の充実を図ることが重要である。 なお,これらの指導は,生徒の自立心や自律性を育む上で重要であることを踏まえ,その充実に努めるとともに,生徒の実態に応じ,きめ細かな相談に応じたり様々な情報を提供することにも配慮する必要がある。 |
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