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中学校 学習指導要領 【解説】 |
総則編 |
第3章 教育課程の編成及び実施 |
第3節 教育課程の実施と学習評価 |
2 学習評価の充実 |
(1) 指導の評価と改善 (→第1章第3の2の(1)) |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
第1章第3の2の(1) (指導の評価と改善) |
(1)生徒のよい点や進歩の状況などを積極的に評価し,学習したことの意義や価値を実感できるようにすること。 また,各教科等の目標の実現に向けた学習状況を把握する観点から,単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら評価の場面や方法を工夫して,学習の過程や成果を評価し,指導の改善や学習意欲の向上を図り,資質・能力の育成に生かすようにすること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
本項と次項は,学習評価の実施に当たっての配慮事項を示している。
学習評価は,学校における教育活動に関し,生徒の学習状況を評価するものである。 「生徒にどういった力が身に付いたか」という学習の成果を的確に捉え,教師が指導の改善を図るとともに,生徒自身が自らの学習を振り返って次の学習に向かうことができるようにするためにも,学習評価の在り方は重要であり,教育課程や学習・指導方法の改善と一貫性のある取組を進めることが求められる。 評価に当たっては,いわゆる評価のための評価に終わることなく,教師が生徒のよい点や進歩の状況などを積極的に評価し,生徒が学習したことの意義や価値を実感できるようにすることで,自分自身の目標や課題をもって学習を進めていけるように,評価を行うことが大切である。 実際の評価においては,各教科等の目標の実現に向けた学習の状況を把握するために,指導内容や生徒の特性に応じて,単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら評価の場面や方法を工夫し,学習の過程の適切な場面で評価を行う必要がある。 その際には,学習の成果だけでなく,学習の過程を一層重視することが大切である。 特に,他者との比較ではなく生徒一人一人のもつよい点や可能性などの多様な側面,進歩の様子などを把握し,学年や学期にわたって生徒がどれだけ成長したかという視点を大切にすることも重要である。 また,教師による評価とともに,生徒による学習活動としての相互評価や自己評価などを工夫することも大切である。相互評価や自己評価は,生徒自身の学習意欲の向上にもつながることから重視する必要がある。 |
今回の改訂では,各教科等の目標を資質・能力の三つの柱で再整理しており,平成28年12月の中央教育審議会答申において,目標に準拠した評価を推進するため,観点別評価について,「知識・技能」,「思考・判断・表現」,「主体的に学習に取り組む態度」の3観点に整理することが提言されている。 その際,ここでいう「知識」には,個別の事実的な知識のみではなく,それらが相互に関連付けられ,さらに社会の中で生きて働く知識となるものが含まれている点に留意が必要である。 また,資質・能力の三つの柱の一つである「学びに向かう力,人間性等」には @「主体的に学習に取り組む態度」として観点別評価(学習状況を分析的に捉える)を通じて見取ることができる部分と, A観点別評価や評定にはなじまず,こうした評価では示しきれないことから個人内評価(個人のよい点や可能性,進歩の状況について評価する)を通じて見取る部分 があることにも留意する必要がある。 このような資質・能力のバランスのとれた学習評価を行っていくためには,指導と評価の一体化を図る中で,論述やレポートの作成,発表,グループでの話合い,作品の制作等といった多様な活動を評価の対象とし,ペーパーテストの結果にとどまらない,多面的・多角的な評価を行っていくことが必要である。 |
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