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中学校 学習指導要領 【解説】 |
総則編 |
第3章 教育課程の編成及び実施 |
第6節 道徳教育推進上の配慮事項 |
3 豊かな体験活動の充実といじめの防止 (→第1章第6の3) |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
第1章第6の3 (豊かな体験活動の充実といじめの防止) |
3 学校や学級内の人間関係や環境を整えるとともに,職場体験活動やボランティア活動,自然体験活動,地域の行事への参加などの豊かな体験を充実すること。 また,道徳教育の指導内容が,生徒の日常生活に生かされるようにすること。その際,いじめの防止や安全の確保等にも資することとなるよう留意すること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
(1) 学校や学級内の人間関係や環境 |
ア 教師と生徒の人間関係 |
生徒の道徳性の多くの部分は,日々の人間関係の中で養われる。学校や学級における人的な環境は,主に教師と生徒及び生徒相互の関わりにおいて形成される。 教師と生徒の人間関係においては,教師が生徒に対してもつ人間的関心と教育的愛情,生徒が教師の生き方に寄せる尊敬と相互の信頼が基盤となる。 教師自身がよりよく生きようとする姿勢を示したり,教師が生徒と共に考え,悩み,感動を共有していくという姿勢を見せたりすることで信頼が強化される。 そのためにも,教師と生徒が共に語り合える場を日頃から設定し,生徒を理解する有効な機会となるようにすることが大切である。 |
イ 生徒相互の人間関係 |
生徒相互の人間関係を豊かにするには,相互の交流を深め,互いが伸び伸びと生活できる状況をつくることが大切である。 生徒一人一人が,寛容の心をもち互いに認め合い,助け合い,学び合う場と機会を意図的に設け,様々な体験の共有や具体的な諸問題の解決を通して,互いに尊重し合い,協働的に学び合えるよう配慮しなければならない。 教師は生徒の人間関係が常に変化していることに留意しつつ,座席換えやグループ編成の在り方などについても適切に見直しを図る必要がある。 また,異学年間の交流や特別支援学級の生徒との交流などは,生徒相互の好ましい人間関係や道徳性を養う機会を増すことになる。 |
ウ 環境の整備 |
生徒の道徳性を養う上で,人的な環境とともに物的な環境も大切である。 具体的には,言語環境の充実,整理整頓され掃除の行き届いた校舎や教室の整備,生徒が親しみをもって接することのできる身近な動植物の飼育栽培,各種掲示物の工夫などは,生徒の道徳性を養う上で,大きな効果が期待できる。 各学校や各学級においては,計画的に環境の充実・整備に取り組むとともに,日頃から生徒の道徳性を養うという視点で学校や教室の環境の整備に努めたい。 また,学校や学級の環境の充実・整備を教職員だけが中心となって進めるだけでなく,生徒自らが自分たちの学級や学校の環境の充実・整備を積極的に行うことができるよう,特別活動等とも関連を図りながら指導することも大切である。 |
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