書写に関する事項である。
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ここに示す内容を理解し使うことを通して,各教科等の学習活動や日常生活に生かすことのできる書写の能力を育成することが重要となる。
特に,我が国の伝統的な文字文化を継承し,これからの社会に役立つ様々な文字文化に関する「知識及び技能」について理解し,文字を効果的に書くことができる力を育成することが大切である。
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文字の書き方については,
小学校での学習を踏まえ,
第1学年では,
文字を書く基礎となる字形,文字の大きさ,配列などについて理解して楷書で書くこと,
漢字の行書の基礎的な書き方を理解して書くこと,
第2学年では,
漢字の行書とそれに調和した仮名の書き方を理解して書くこと
を系統的に示している。
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文字文化については,
文字の書き方に関する学習を基礎として,
第2学年では,
楷書又は行書を選ぶなど,
目的や必要に応じた書き方を判断して書くこと,
第3学年では,
身の回りの多様な表現を通して文字を文化として認識し,
その豊かさに触れながら効果的に文字を書くこと
を示している。
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なお,「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」の2(1)ウ(ア)に示している書写の学習指導の配慮事項を踏まえる必要がある。
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また,各学年の指導事項については,毛筆と硬筆による文字の書き方についての内容を併せて示している。
したがって,毛筆を使用する書写の指導を各学年で行うことは従前と変わらない。
その際,「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」2(1)ウ「(ウ)毛筆を使用する書写の指導は各学年で行い,硬筆による書写の能力の基礎を養うよう指導すること。」に配慮する必要がある。 |