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 内容の(1)は,
学習過程に沿って,
次のように構成している。

○題材の設定,情報の収集,内容の検討

○構成の検討

○考えの形成,記述

○推敲

○共有

「B 書くこと」領域の構成

 上表のとおり,今回の改訂では,学習過程を一層明確にし,各指導事項を位置付けた。

 なお,ここに示す学習過程は指導の順序性を示すものではないため,アからオまでの指導事項を必ずしも順番に指導する必要はない。

 
 
目的や意図に応じて
題材を決め,
情報を収集・整理し,
伝えたいことを明確にすること
を示している。

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「題材の設定」については,

第1学年では,
小学校との接続を考慮して
日常生活の中から

第2学年及び第3学年では,
社会生活の中から

集めることを示し,
発達の段階に応じて
題材を決める範囲を広げている。

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「情報の収集」及び
「内容の検討」については,

第1学年では,
集めた材料を整理し

第2学年では,
多様な方法で
集めた材料を整理し

第3学年では,
集めた材料の
客観性や信頼性を確認し

伝えたいことを明確にすること
を示している。

[第1学年]

ア 目的や意図に応じて,日常生活の中から題材を決め,集めた材料を整理し,伝えたいことを明確にすること。

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[第2学年]

ア 目的や意図に応じて,社会生活の中から題材を決め,多様な方法で集めた材料を整理し,伝えたいことを明確にすること。

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[第3学年]

ア 目的や意図に応じて,社会生活の中から題材を決め,集めた材料の客観性や信頼性を確認し,伝えたいことを明確にすること。

 
 

 文章の構成を検討することを示している。

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第1学年では,
段落の役割などを意識して

第2学年では,
段落相互の関係などを明確にし

第3学年では,
論理の展開などを考えて

文章の構成や展開を
考えたり工夫したりすること
を示している。

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 また,第3学年では,
構成を考える際に意識することとして,
多様な読み手を
説得できるように
すること

を求めている。

[第1学年]

イ 書く内容の中心が明確になるように,段落の役割などを意識して文章の構成や展開を考えること。

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[第2学年]

イ 伝えたいことが分かりやすく伝わるように,段落相互の関係などを明確にし,文章の構成や展開を工夫すること。

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[第3学年]

イ 文章の種類を選択し,多様な読み手を説得できるように論理の展開などを考えて,文章の構成を工夫すること。

 
 

 記述の仕方を工夫し,
自分の考えが伝わる文章にすること
を示している。

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第1学年では,
根拠という概念があること
を理解した上で,
根拠を明確にしながら

第2学年では,
根拠が自分の考えを支える上で
適切かどうかを考えながら
説明や具体例を加えたり,
表現の効果を考えて描写したりするなど,

第3学年では,
表現の仕方を考えたり
資料を適切に引用したりするなど
して

記述すること
を示している。

[第1学年]

ウ 根拠を明確にしながら,自分の考えが伝わる文章になるように工夫すること。

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[第2学年]

ウ 根拠の適切さを考えて説明や具体例を加えたり,表現の効果を考えて描写したりするなど,自分の考えが伝わる文章になるように工夫すること。

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[第3学年]

ウ 表現の仕方を考えたり資料を適切に引用したりするなど,自分の考えが分かりやすく伝わる文章になるように工夫すること。

 
 

 読み手の立場に立ち,自分が書いた文章について捉え直し,分かりやすい文章に整えることを示している。

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第1学年では,
表記や語句の用法,叙述の仕方などを,

第2学年では,
表現の効果などを,

第3学年では,
目的や意図に応じた表現
になっているかなど

を確かめること

を示している。

[第1学年]

エ 読み手の立場に立って,表記や語句の用法,叙述の仕方などを確かめて,文章を整えること。

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[第2学年]

エ 読み手の立場に立って,表現の効果などを確かめて,文章を整えること。

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[第3学年]

エ 目的や意図に応じた表現になっているかなどを確かめて,文章全体を整えること。

 
 
 読み手からの助言などを踏まえて,自分が書いた文章のよい点や改善点を書き手自身が見いだすことを示している。

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 よい点や改善点を見いだす視点として,

第1学年では,
根拠の明確さなどを,

第2学年では,
表現の工夫とその効果などを,

第3学年では,
論理の展開など

を示している。

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 これらの視点については,「構成の検討」,「考えの形成」,「記述」,「推敲」の各段階を踏まえ,特に,当該学年で重点としている内容を中心に取り上げることを想定している。

[第1学年]

オ 根拠の明確さなどについて,読み手からの助言などを踏まえ,自分の文章のよい点や改善点を見いだすこと。

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[第2学年]

オ 表現の工夫とその効果などについて,読み手からの助言などを踏まえ,自分の文章のよい点や改善点を見いだすこと。

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[第3学年]

オ 論理の展開などについて,読み手からの助言などを踏まえ,自分の文章のよい点や改善点を見いだすこと。

 
 

 内容の(2)には,(1)の指導事項を指導する際の言語活動を例示している。

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 各学年のアには,主として説明的な文章を書く言語活動を,各学年のイには,主として実用的な文章を書く言語活動を,各学年のウには,主として文学的な文章を書く言語活動を例示している。

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 各学年の言語活動例は,次のとおりである。

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 なお,これらの言語活動は例示であるため,これらの全てを行わなければならないものではなく,これ以外の言語活動を取り上げることも考えられる。

[第1学年]

ア 本や資料から文章や図表などを引用して説明したり記録したりするなど,事実やそれを基に考えたことを書く活動。

イ 行事の案内や報告の文章を書くなど,伝えるべきことを整理して書く活動。

ウ 詩を創作したり随筆を書いたりするなど,感じたことや考えたことを書く活動。

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[第2学年]

ア 多様な考えができる事柄について意見を述べるなど,自分の考えを書く活動。

イ 社会生活に必要な手紙や電子メールを書くなど,伝えたいことを相手や媒体を考慮して書く活動。

ウ 短歌や俳句,物語を創作するなど,感じたことや想像したことを書く活動。

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[第3学年]

ア 関心のある事柄について批評するなど,自分の考えを書く活動。

イ 情報を編集して文章にまとめるなど,伝えたいことを整理して書く活動。

 
 
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