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中学校 学習指導要領 【解説】 |
社会編 |
第2章 社会科の目標及び内容 |
第2節 各分野の目標及び内容 |
2 歴史的分野の目標,内容及び内容の取扱い |
(1)目標 |
歴史的分野の目標は,社会科の目標構成と同様に,柱書として示された目標と,「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の資質・能力の三つの柱に沿った,それぞれ(1)から(3)までの目標から成り立っている。 そして,これら(1)から(3)までの目標を有機的に関連付けることで,柱書として示された目標が達成されるという構造になっている。 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
今回の改訂においては,全ての教科,科目,分野等を学ぶ本質的な意義を各教科等の特質に応じた「見方・考え方」として整理した。 その過程において,中学校社会科歴史的分野で働かせる「見方・考え方」について,「社会的事象の歴史的な見方・考え方」として整理したところである。 社会的事象の歴史的な見方・考え方については,今回の中央教育審議会答申を踏まえ,「社会的事象を,時期,推移などに着目して捉え,類似や差異などを明確にし,事象同士を因果関係などで関連付けること」とし,考察,構想する際の「視点や方法(考え方)」として整理した。 時期,年代など時系列に関わる視点,展開,変化,継続など諸事象の推移に関わる視点,類似,差異,特色など諸事象の比較に関わる視点,背景,原因,結果,影響など事象相互のつながりに関わる視点などに着目して捉え,比較したり,関連させたりして社会的事象を捉えたりすることとして整理したものである。 社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通してとは,歴史的分野の学習において主体的・対話的で深い学びを実現するために,分野の学習において課題(問い)を設定し,その課題(問い)の追究のための枠組みとなる多様な視点に着目させ,課題を追究したり解決したりする活動が展開されるように学習を設計することが不可欠であることを意味している。 社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせについては,歴史的分野の学習の特質を示している。 すなわち,時代の転換の様子や各時代の特色を考察したり,歴史に見られる諸課題について複数の立場や意見を踏まえて選択・判断したりするということであり,また,それを用いることによって生徒が獲得する知識の概念化を促し,理解を一層深めたり,課題を主体的に解決しようとする態度などにも作用したりするということである。 広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指すについては,社会科及び各分野に共通する表現であり,第2章の第1節「教科の目標」で説明したとおりである。 |
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