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中学校 学習指導要領 【解説】 |
社会編 |
第2章 社会科の目標及び内容 |
第2節 各分野の目標及び内容 |
2 歴史的分野の目標,内容及び内容の取扱い |
(2)内容 |
B 近世までの日本とアジア |
この大項目では,19世紀前半までの歴史を扱い,文明の多様性を理解し,我が国の歴史について,近世までの各時代の特色を,主としてアジアを中心とした世界との関わりの中で理解することを目的としている。 |
※(1)古代までの日本 |
この中項目では,人類のおこりや文明の発生から12世紀ごろまでの歴史を扱い,我が国の古代までの特色を,世界の動きとの関連を踏まえて課題を追究したり解決したりする活動を通して学習することをねらいとしている。 この時期の我が国では,農耕・牧畜が始まって文明がおこり国家が形成されていったという世界の動きの中で,特に東アジアと深い関わりをもちながら,狩猟・採集を行っていた人々が栽培を取り入れ,やがて大陸から本格的な農耕を急速に取り入れた後,農耕の広まりによる生活の変化,国家の形成と発展,天皇・貴族による政治の展開,文化の発展などの動きが見られた。 ここでは,従前の大項目(2)の三つの中項目を,時間や空間の相違を明確に示す観点から,以下の(ア)から(エ)までの四つの事項として構成した。 以下は,この中項目全体の構造を説明するために,アの「知識及び技能」に関する(ア)から(エ)までの事項(事項名のみを記載)と,イの「思考力,判断力,表現力等」に関する項目との関係を示したものである。 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
(1)古代までの日本課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 ア 次のような知識を身に付けること。 (ア)世界の古代文明や宗教のおこり (イ)日本列島における国家形成 (ウ)律令(りつりょう)国家の形成 (エ)古代の文化と東アジアとの関わり
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。 (ア) 古代文明や宗教が起こった場所や環境,農耕の広まりや生産技術の発展,東アジアとの接触や交流と政治や文化の変化などに着目して,事象を相互に関連付けるなどして,アの(ア)から(エ)までについて古代の社会の変化の様子を多面的・多角的に考察し,表現すること。 (イ) 古代までの日本を大観して,時代の特色を多面的・多角的に考察し,表現すること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
アの(ア)から(エ)までの事項を学習するに当たっては, 「本格的な稲作の広まりによって社会はどのように変化したのだろうか」, |
イの(イ)の大観して,時代の特色を多面的・多角的に考察し,表現することとは,「我が国の歴史の大きな流れ」を「各時代の特色を踏まえて理解する」という歴史的分野の学習の基本的なねらいを踏まえ,各中項目のまとめとして位置付けたものである。 各時代の特色を大きく捉え,政治の展開,産業の発達,社会の様子,文化の特色など他の時代との共通点や相違点に着目して,学習した内容を比較したり関連付けたりするなどして,その結果を言葉や図などで表したり,互いに意見交換したりする活動を示している。 このような活動によって,「思考力,判断力,表現力等」を養うとともに,各時代の特色を生徒が自分の言葉で表現できるような「確かな理解と定着を図る」(内容の取扱い(1)ウ)ことが求められる。 |
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