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中学校 学習指導要領 【解説】 |
社会編 |
第2章 社会科の目標及び内容 |
第2節 各分野の目標及び内容 |
2 歴史的分野の目標,内容及び内容の取扱い |
(2)内容 |
B 近世までの日本とアジア |
※(3)近世の日本 |
この中項目では,16世紀から19世紀前半までの歴史を扱い,我が国の近世の特色を,世界の動きとの関連を踏まえて課題を追究したり解決したりする活動を通して学習することをねらいとしている。 この時期の我が国は,織田・豊臣の統一事業及び江戸幕府による諸政策を通して生まれた安定した社会が,その後長く続いた。 外国との関わりでは,ヨーロッパ文化の伝来や東南アジア各地への日本人の渡航など対外関係が活発な時期から,外国との交渉が限定された時期へと移っていった。 その中で産業や交通が著しく発達し,町人文化や各地方の生活文化が形成されるとともに,社会の変動の中で幕府の政治が行き詰まっていった。 この中項目は,アに示した次の(ア)から(エ)までの事項によって構成した。 以下は,この中項目全体の構造を説明するために,アの「知識及び技能」に関する(ア)から(エ)までの事項(事項名のみを記載)と,イの「思考力,判断力,表現力等」に関する項目との関係を示したものである。 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
(3)近世の日本 課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 ア 次のような知識を身に付けること。 (ア) 世界の動きと統一事業 (イ) 江戸幕府の成立と対外関係 (ウ) 産業の発達と町人文化 (エ) 幕府の政治の展開 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。 (ア) 交易の広がりとその影響,統一政権の諸政策の目的,産業の発達と文化の担い手の変化,社会の変化と幕府の政策の変化などに着目して,事象を相互に関連付けるなどして,アの(ア)から(エ)までについて近世の社会の変化の様子を多面的・多角的に考察し,表現すること。 (イ) 近世の日本を大観して,時代の特色を多面的・多角的に考察し,表現すること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
アの(ア)から(エ)までの事項を学習するに当たっては, 例えば, 「安土桃山時代の文化は,それ以前の文化とどのような違いがあるのだろうか,またその違いはどのような政治や社会の動きから生まれたのだろうか」, などの課題(問い)を設定することで, |
イの(イ)の大観して,時代の特色を多面的・多角的に考察し,表現することとは, 各時代の特色を大きく捉え,政治の展開,産業の発達,社会の様子,文化の特色など他の時代との共通点や相違点に着目して,学習した内容を比較したり関連付けたりするなどして,その結果を言葉や図などで表したり,互いに意見交換したりする活動を示している。 このような活動によって,「思考力,判断力,表現力等」を養うとともに,各時代の特色を生徒が自分の言葉で表現できるような「確かな理解と定着を図る」(内容の取扱い(1)ウ)ことが求められる。 |
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