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 この大項目は,現代社会の特色や,現代社会における文化の意義や影響を理解できるようにするとともに,現代社会の見方・考え方の基礎となる枠組みについて,具体的な社会生活と関連付けるなどして理解できるようにし,以後の政治,経済,国際社会の学習の導入とすることを主なねらいとしている。

 このねらいに基づき,この大項目における二つの中項目は,次のような観点から内容が構成されている。

 「(1)私たちが生きる現代社会と文化の特色」では,現代日本の社会は少子高齢化,情報化,グローバル化などの特色が見られること,いろいろな場面において伝統や文化の影響を受けていることを理解できるようにし,それらが現在と将来の政治,経済,国際関係に与える影響について多面的・多角的に考察し,表現できるようにするとともに,我が国の伝統と文化などを取り扱う中で,文化を受け継ぎ,創り出していくことの意義について考察し,表現できるようにする。

 「(2)現代社会を捉える枠組み」では,社会生活における物事の決定の仕方,契約を通した個人と社会との関係,きまりの役割を多面的・多角的に考察し,表現できるようにすることを通して,現代社会を捉え,考察,構想する際に働かせる概念的な枠組みの基礎として,対立と合意,効率と公正などがあること,個人の尊厳と両性の本質的平等,契約の重要性やそれを守ることの意義及び個人の責任について理解できるようにする。

 

 なお,この大項目を構成する二つの中項目については,

現代社会を概観することで現代社会の特色を学ぶ「(1)私たちが生きる現代社会と文化の特色」が,それまで学んだ地理的分野及び歴史的分野との関連が深く,

また,現代社会を捉え,考察,構想する際に働かせる概念的な枠組みの基礎を学ぶ 「(2)現代社会を捉える枠組み」が,これ以降の学習の基礎となる内容を含む

などの特色がある。

 

 そこで,小学校社会科の学習の成果を生かすとともに,地理的分野及び歴史的分野の学習との円滑な接続を図り,この大項目以降に学ぶ内容の基礎を理解できるよう,中項目(1),(2)はこの順で扱う必要がある。

 また,「内容の取扱い」に示されているように適切かつ十分な授業時数を配当することが必要である。さらに,「分野の内容に関係する専門家や関係諸機関などと円滑な連携・協働を図り,社会との関わりを意識した課題を追究したり解決したりする活動を充実させること」(内容の取扱い)が大切である。

 前述のとおり,この大項目は,小学校社会科,中学校社会科地理的分野及び歴史的分野を踏まえて学習される公民的分野の導入として位置付けられるものであるが,この大項目に限らず,
公民的分野における以降のそれぞれの大項目においても,
現代社会の見方・考え方に加え,
小学校社会科における社会的事象の見方・考え方,
中学校社会科地理的分野における社会的事象の地理的な見方・考え方,及び
歴史的分野における社会的事象の歴史的な見方・考え方
についても必要に応じて組み合わせて用い,
小・中学校社会科の特質に応じた「見方・考え方」としての社会的な見方・考え方を総合的に働かせるようにすることが求められる。

 あわせて,この大項目の学習は,家族・家庭の基本的な機能についての理解を深めることや,自分と家族,家庭生活と地域との関わりを考え,家族や地域の人々と協働し,よりよい生活の実現に向けて,生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を養うことなどを目標に掲げる技術・家庭科(家庭分野)と特に関わりが深いことに十分留意して,組織的かつ計画的に学習指導を進めていくことが大切である。

中学校社会科公民的分野の学習の流れ

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→ 中学校社会編 目次
→ 中学校学習指導要領(2017)目次
 
 

(1) 私たちが生きる現代社会と文化の特色位置や空間的な広がり,推移や変化などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

ア 次のような知識を身に付けること。

(ア) 現代日本の特色として少子高齢化,情報化,グローバル化などが見られることについて理解すること。

(イ) 現代社会における文化の意義や影響について理解すること。

 

イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア) 少子高齢化,情報化,グローバル化などが現在と将来の政治,経済,国際関係に与える影響について多面的・多角的に考察し,表現すること。

(イ) 文化の継承と創造の意義について多面的・多角的に考察し,表現すること。

(内容の取扱い)

(2) 内容のAについては,次のとおり取り扱うものとする。

ア (1)については,次のとおり取り扱うものとすること。

(ア) 「情報化」については,人工知能の急速な進化などによる産業や社会の構造的な変化などと関連付けたり,災害時における防災情報の発信・活用などの具体的事例を取り上げたりすること。

 アの(イ)の「現代社会における文化の意義や影響」については,科学,芸術,宗教などを取り上げ,社会生活との関わりなどについて学習できるように工夫すること。

(イ) イの(イ)の「文化の継承と創造の意義」については,我が国の伝統と文化などを取り扱うこと。

 

イ (1)及び(2)については公民的分野の導入部として位置付け,(1),(2)の順で行うものとし,適切かつ十分な授業時数を配当すること。

 この中項目は,現代日本の社会にはどのような特色が見られるか,伝統や文化は私たちの生活にどのような影響を与えているか,といった現代日本の特色や現代社会における文化の意義や影響,文化の継承と創造の意義に関する適切な問いを設け,それらの課題を追究したり解決したりする活動を通して,これから始める公民的分野の学習で扱う現代の社会的事象について関心を高め,課題を意欲的に追究する態度を養うことを主なねらいとしている。

 また,この中項目は次の中項目「(2)現代社会を捉える枠組み」とともに,「公民的分野の導入部」(内容の取扱い)として位置付けられており,指導に当たっては,「適切かつ十分な授業時数を配当すること」(内容の取扱い)が求められている。

 位置や空間的な広がり,推移や変化などに着目してについては,社会的事象の地理的な見方・考え方及び社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ,アの(ア)と(イ),イの(ア)と(イ)の事項を身に付ける際に着目する視点を意味している。

 なお,「知識」を身に付けることをねらいとするアに示された事項と,「思考力,判断力,表現力等」を身に付けることをねらいとするイに示された事項は,この中項目の特質に応じ互いに関連させて取り扱うことが必要である。

 アは,この中項目で身に付ける「知識」に関わる事項である。

 アの(ア)の現代日本の特色として少子高齢化,情報化,グローバル化などが見られることについて理解することとは,以下のように捉えることができる。

 少子高齢化については,近年の少子化の進行と平均寿命の伸長によって,我が国の人口構造が変化し,世界で類を見ない少子高齢社会を迎えていることや,少子化が一層進み人口減少社会となっていることを理解できるようにすることを意味している。

 その際,家族や家族が生活する場としての家庭,学校や地域社会など日常の社会生活と関わりの深い具体的事例を取り上げ,現代社会の特色を理解できるようにすることが大切である。

 例えば,我が国が人口減少社会を迎えて,家族との生活,学校や地域社会での生活が変容してきていることや,労働力需給や経済成長など国民経済に大きな影響が出ていること,また,医療や年金など社会保障費の財政負担が増大し,財政の状況が悪化していることを理解できるようにすることなどが考えられる。

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 情報化については,高度情報通信ネットワーク社会の到来により,世界中の人々と瞬時にコミュニケーションをとることが可能になったことや,様々な情報が公開,発信,伝達される状況であることを理解できるようにすることを意味している。

 その際,「人工知能の急速な進化などによる産業や社会の構造的な変化などと関連付けたり,災害時における防災情報の発信・活用などの具体的事例を取り上げたりすること」(内容の取扱い)が求められている。

 したがって,例えば,膨大なデータを分析して災害を予測する研究が進められるなど,人工知能の進化に伴う現代社会の様子と関連付け,観測された情報や予測された情報が迅速に様々な情報端末に向けて発信されたり,これらを活用することによって被害の予防や拡大防止につながったりしていることを理解できるようにすることなどが考えられる。

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 グローバル化については,大量の資本や人,商品,情報などが国境を越えて容易に移動することができるようになり,それに伴い国内外に変化が生じていること,各国の相互依存関係が強まっていること,共存のために相互協力が必要とされていることを理解できるようにすることを意味している。

 その際,日常の社会生活と関わりの深い具体的事例を取り上げ,現代社会の特色を理解できるようにすることが大切である。

 例えば,我が国の生産拠点の変化を表した主題図や貿易額の推移を表したグラフ,人々の多様な価値観を背景に生じる対立や衝突などに関わる主題図などの資料から必要な情報を読み取り,グローバル化の現状を理解できるようにすることなどが考えられる。

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 アの(イ)の現代社会における文化の意義や影響について理解することとは,

私たちは文化によって
初めて豊かな生活を享受できることなど,

文化が
現代社会を規定する大きな要因の一つ
であることについて
理解できるようにするとともに,

私たちのものの見方や考え方,
判断,価値観などが
文化によって影響を受けていることなど,

社会生活の様々な場面において
文化の影響が見られることを
理解できるようにすること
を意味している。

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 その際,
「科学,芸術,宗教などを取り上げ,
 社会生活との関わりなどについて
 学習できるように工夫すること」
 (内容の取扱い)
としている。

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 これについては,例えば,

科学では,
技術革新によって
豊かな生活を享受できる
ようになってきたことなど,

芸術では,
感性豊かな人間性を育み
文化的な生活を生み出す
役割を担っていることなど,

宗教では,
その考え方が
人々の生活に影響を与えていることなど

について理解できるようにすることが
考えられる。

 イは,この中項目で身に付ける「思考力,判断力,表現力等」に関わる事項である。

 イの(ア)と(イ)の事項においては,公民的分野の学習を始めるまでに身に付けている社会的事象の地理的な見方・考え方及び社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせて多面的・多角的に考察し,その過程や結果を適切に表現できるようにすることが大切である。

 イの(ア)の少子高齢化,情報化,グローバル化などが現在と将来の政治,経済,国際関係に与える影響について多面的・多角的に考察し,表現することとは,
アの(ア)における
「現代日本の特色として少子高齢化,情報化,グローバル化などが見られること」
の理解を基に,
それらの知識などを活用して考察し,
表現できるようにすることである。

 その際,例えば,私たちの身近な生活における変化などの具体的事例を取り上げ,第4次産業革命ともいわれる,進化した人工知能が様々な判断を行ったり,身近な物の働きがインターネット経由で最適化されたりする時代の到来が,社会や生活を大きく変えていくとの予測がなされていることを踏まえ,現在と将来の政治,経済,国際関係に与える影響を考察し,表現できるようにすることなどが考えられる。

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 イの(イ)の文化の継承と創造の意義について多面的・多角的に考察し,表現することとは,
アの(イ)における
「現代社会における文化の意義や影響」
の理解を基に,
それらの知識などを活用して
考察し,表現できるようにすることである。

 その際,

「我が国の伝統と文化などを取り扱うこと」(内容の取扱い)とし,

私たちの生活の中には
我が国の伝統的な考え方や信仰,習慣
などの影響が見られること,

我が国の伝統と文化が
自然や社会との関わりの中で
受け継がれてきたこと,

日本人の心情やものの考え方の特色
などについて考察し,
その上で,
より豊かな生活を実現していくためには
新しい文化の創造に
努める必要があること,

文化の創造には
伝統の継承が含まれており,
そのことによって初めて
普遍的で個性豊かな文化が育ち得ること,

自国の伝統と文化を大切にすることは,
他国の伝統と文化を認め,尊重すること
につながること

などについて考察し,
表現できるようにすることなど
が考えられる。

 
 

(2) 現代社会を捉える枠組み対立と合意,効率と公正などに着目して,課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

ア 次のような知識を身に付けること。

(ア)現代社会の見方・考え方の基礎となる枠組みとして,対立と合意,効率と公正などについて理解すること。

(イ)人間は本来社会的存在であることを基に,個人の尊厳と両性の本質的平等,契約の重要性やそれを守ることの意義及び個人の責任について理解すること。

 

イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア)社会生活における物事の決定の仕方,契約を通した個人と社会との関係,きまりの役割について多面的・多角的に考察し,表現すること。

 この中項目は,よりよい決定の仕方とはどのようなものか,契約とはどのようなものか,なぜきまりが作られるのか,私たちにとってきまりとは何だろうか,といったきまりの意義などに関する理解を基に考察し,表現することができる適切な問いを設け,それらの課題を追究したり解決したりする活動を通して,現代社会を捉え,考察,構想する際に働かせる概念的な枠組みの基礎として対立と合意,効率と公正などについて理解できるようにするとともに,内容のB以下の公民的分野の学習で扱う現代の社会的事象について関心を高め,課題を意欲的に追究する態度を育成することを主なねらいとしている。

 対立と合意,効率と公正などに着目してについては,アの(ア)において身に付ける事項として「対立と合意,効率と公正など」が示されていることから分かるように,この中項目において身に付ける知識であると同時に,アの(イ),イの(ア)の事項を身に付ける際に着目する視点でもあることに留意する必要がある。

 アは,この中項目で身に付ける「知識」に関わる事項である。

 アの(ア)の現代社会の見方・考え方の基礎となる枠組みとして,対立と合意,効率と公正などについて理解することとは,以下のように捉えることができる。

 多くの人々は家族,学校,地域社会,職場などの様々な集団を形成し,そこに所属して生活している。

 そして,集団に所属する人は,一人一人個性があり多様な考え方や価値観をもち,また利害の違いがあることから,当然,集団の内部で問題(トラブル)や紛争が生じる場合もある。

 また,売買の交渉などにおいて,売り手と買い手が異なる金額や条件を提示してまとまらない場合もある。ここではそれらを「対立」として捉えているのである。

 このような「対立」が生じた場合,多様な考え方をもつ人が社会集団の中で共に成り立ちうるように,また,互いの利益が得られるよう,何らかの決定を行い,「合意」に至る努力がなされていることについて理解できるようにすることを意図している。

 さらに,このような「合意」がなされるためには,決定の内容や手続きの妥当性について判断を行う必要があるが,
その際,「効率」や「公正」などの考え方が代表的な判断の基準となる。

 まず「効率」については,社会全体で「無駄を省く」という考え方である。

 これを別の表現で説明すると「より少ない資源を使って社会全体でより大きな成果を得る」という考え方であるといえる。

 すなわち,「合意」された内容は社会全体でより大きな成果を得るものになっているかを検討することを意味しているのである。

 一方,「公正」については「みんなが参加して決めているか,だれか参加できていない人はいないか」というような手続きの公正さや「不当に不利益を被っている人をなくす」,「みんなが同じになるようにする」といった機会の公正さや結果の公正さなど,「公正」には様々な意味合いがあることを理解した上で,「合意」の手続きについての公正さや「合意」の内容の公正さについて検討することを意味している。

 アの(イ)の人間は本来社会的存在であることを基に,個人の尊厳と両性の本質的平等,契約の重要性やそれを守ることの意義及び個人の責任について理解することとは,以下のように捉えることができる。

 人間は本来社会的存在であるとは,人間は一人で生きているのではなく,様々な社会集団を形成し,その一員として生活していることを意味している。

 すなわち,人は,様々な社会集団において協力してよりよい生活を営む努力をしているのである。

 そして,このことの理解を基に,個人の尊厳と両性の本質的平等,契約の重要性やそれを守ることの意義及び個人の責任について理解できるようにすることを意味している。

 それぞれの集団内では,一人一人が平等な人間として尊重されなければならない。

 また,人間は社会集団を形成し,その一員として所属する集団や所属員に関わる問題(トラブル)の解決について,どのような決定の仕方が望ましいのか,決定したことを,「きまり」として作ることがある。

 また,日常生活を送る上で,ある物とある物を交換する場合,どちらかが不利益になることなく互いに満足を得ることができるような取り決めが行われる必要がある。

 そこで,社会生活で人々がきまりを作ったり取り決めを行ったりしている活動を改めて「契約」という概念で捉え直し,それを守ることによってそれぞれの権利や利益が保障されること,また,互いが納得して受け入れられたものである限りその結果について責任が伴うことを理解できるようにすることが大切である。

 なお,ここで身に付けた概念的な枠組みの基礎である対立と合意,効率と公正などは,内容のB以下の学習において活用するとともに,繰り返し吟味して,更に一層現代社会の見方・考え方を鍛えていくことが大切である。

 イは,この中項目で身に付ける「思考力,判断力,表現力等」に関わる事項である。

 イの(ア)の社会生活における物事の決定の仕方,契約を通した個人と社会との関係,きまりの役割について多面的・多角的に考察し,表現することにおいては,

アの(ア)で身に付けた
「現代社会の見方・考え方の基礎となる枠組みとして,対立と合意,効率と公正などについて」や,

アの(イ)で身に付けた
「個人の尊厳と両性の本質的平等,契約の重要性やそれを守ることの意義及び個人の責任について」

の理解を基に,
それらの知識を活用して
多面的・多角的に考察し,
表現できるようにする
ことが必要である。

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 例えば,

生徒会で規則を作ったり
予算を決めたりする(配分する)場合,
当初は様々な案があって
対立していたとしても,
その後,議論などを通して,
最終的には
お互いが納得して合意できる内容に至る。

 その際,

より少ない資源を使って
より大きな成果が得られる
ようにしているか,

全員が参加して決めているか,

特定の集団
(部活動や委員会,学級など)に
不利益にならないようにしているか

など,

所属する集団や所属員に関わる問題(トラブル)の解決について,
具体的・体験的な事例を取り上げ,

どのような決定の仕方が望ましいのか
を話し合ったり,
決定したことを
「きまり」として作ったりすること

を通して,

「契約を通した個人と社会との関係,
 きまりの役割」

について考察し,
表現できるようにすること
が求められる。

 
 
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