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中学校 学習指導要領 【解説】 |
社会編 |
第2章 社会科の目標及び内容 |
第2節 各分野の目標及び内容 |
3 公民的分野の目標,内容及び内容の取扱い |
(2)内容 |
C 私たちと政治 |
この大項目は, 民主主義の基礎には また, 自らが自らを治めるという の理解を基に, 国や地方公共団体の政治の仕組み 主権者としての政治参加の在り方 を通して, を主なねらいとしている。 -------------------------------- 特に, なぜそのような規定があるのか, なぜ現在 -------------------------------- また,内容のAの「(2)現代社会を捉える枠組み」の学習の成果を生かし,政治に関する様々な事象や課題を捉え,考察,構想する際の概念的な枠組みとして対立と合意,効率と公正,個人の尊重と法の支配,民主主義などに着目したり関連付けたりして,政治に関する様々な事象などを理解できるようにしたり,合意形成や社会参画を視野に入れながら,政治に関する課題の解決に向けて多面的・多角的に考察,構想できるようにする。 さらに,理解した内容や考察,構想した過程や結果について,その妥当性や効果,実現可能性などを踏まえて表現できるように指導することをねらいとしている。 |
以上のねらいに基づき,この大項目における二つの中項目は,次のような観点から内容が構成されている。 -------------------------------- 「(1)人間の尊重と日本国憲法の基本的原則」では,個人の尊重と法の支配,民主主義など民主政治の基本となる考え方について理解できるようにするために,人間の尊重についての考え方を,民主社会において全ての人間に保障されるべき価値を内容としてもつ基本的人権を中心に深めることができるようにする。 また,各人の人権を守り社会生活を営む規範となることに法の意義があること,そして,そのような法に基づいて政治を行うことによって基本的人権を保障することを目指していることを理解できるようにし,我が国の政治が日本国憲法に基づいて行われていることの意義について多面的・多角的に考察し,表現できるようにする。 その上で,日本国憲法の基本的原則,天皇の地位と天皇の国事に関する行為について理解できるようにする。 -------------------------------- 「(2)民主政治と政治参加」では,国会を中心とする我が国の政治の仕組みのあらましや政党の役割,議会制民主主義の意義,多数決の原理とその運用の在り方について理解を深めることができるようにする。 また,法に基づく公正な裁判の保障があることについて理解できるようにする。 さらに,住民自治を基本とした地方自治の基本的な考え方を理解できるようにするとともに,民主政治の推進と,公正な世論の形成や選挙など国民の政治参加との関連について多面的・多角的に考察,構想し,表現できるようにする。 |
以上のような大項目のねらいと内容構成の趣旨を踏まえ,現実の政治に対する関心を高め,身近で具体的な事例を取り上げて学習を展開し,将来国政に参加する公民としての意欲と態度を育成するように配慮することが大切である。 その際,「分野の内容に関係する専門家や関係諸機関などと円滑な連携・協働を図り,社会との関わりを意識した課題を追究したり解決したりする活動を充実させること」(内容の取扱い)が大切である。 |
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