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中学校 学習指導要領 【解説】 |
社会編 |
第2章 社会科の目標及び内容 |
第2節 各分野の目標及び内容 |
3 公民的分野の目標,内容及び内容の取扱い |
(2)内容 |
D 私たちと国際社会の諸課題 |
この大項目は,国際社会に対する理解を深めることができるようにし,国際社会における我が国の役割について多面的・多角的に考察,構想し,表現できるようにするとともに,人類の一員としてよりよい社会を築いていくために解決しなければならない様々な課題について探究し,自分の考えを説明,論述できるようにすることを主なねらいとしている。 その際,世界平和を確立するための熱意と協力の態度を育成するとともに,人類の福祉の増大を図り,現在及び将来の人類がよりよい社会を築いていくために解決すべき課題について考え続けていく態度を育成することが大切である。 特に,国際政治に関する内容の学習においては,単なる国際機構名などの知識の習得に終わることなく,なぜ現在このような国際機構が設立され活動しているのか,どのような目的をもって活動しているかなどを理解できるようにすることが大切である。 また,国際社会における我が国の役割を多面的・多角的に考察,構想し,表現したり,課題を探究し,自分の考えを説明,論述したりする際には,内容のAの「(2)現代社会を捉える枠組み」の学習の成果を生かし,国際社会に関する様々な事象や課題を捉え,考察,構想する際の概念的な枠組みとして対立と合意,効率と公正,協調,持続可能性などに着目したり関連付けたりして,国際社会に関する様々な事象などを理解できるようにしたり,合意形成や社会参画を視野に入れながら,国際社会に関する課題の解決に向けて多面的・多角的に考察,構想できるようにする。 さらに,理解した内容や考察,構想した過程や結果について,その妥当性や効果,実現可能性などを踏まえて表現できるように指導することを主なねらいとしている。 |
以上のねらいに基づき,この大項目における二つの中項目は,次のような観点から内容が構成されている。 -------------------------------- 「(1)世界平和と人類の福祉の増大」では, 世界平和の実現と 国家間の相互の主権の尊重と協力, を理解できるようにし, 日本国憲法の平和主義 我が国の安全と防衛, とともに, 世界平和を確立するための -------------------------------- 「(2)よりよい社会を目指して」では, 持続可能な社会を形成すること なお,この中項目は, 社会科の学習全体を通して習得した 社会的事象の地理的な見方・考え方, 課題の解決に向けて探究し, が大切である。 また,その際,適切かつ十分な授業時数を配当することが必要である。 |
以上のような大項目のねらいと内容構成の趣旨を踏まえ,現実の国際社会に対する関心を高め,身近で具体的な事例を取り上げて学習を展開し,将来人類の一員としてよりよい社会を築いていく意欲と態度を育成するように配慮することが大切である。 その際,「分野の内容に関係する専門家や関係諸機関などと円滑な連携・協働を図り,社会との関わりを意識した課題を追究したり解決したりする活動を充実させること」(内容の取扱い)が大切である。 |
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