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中学校 学習指導要領 【解説】 |
社会編 |
第2章 社会科の目標及び内容 |
第2節 各分野の目標及び内容 |
3 公民的分野の目標,内容及び内容の取扱い |
(3)内容の取扱い |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
(1) 内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。 ア 地理的分野及び歴史的分野の学習の成果を活用するとともに,これらの分野で育成された資質・能力が,更に高まり発展するようにすること。 また,社会的事象は相互に関連し合っていることに留意し,特定の内容に偏ることなく,分野全体として見通しをもったまとまりのある学習が展開できるようにすること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
この項の前段は,公民的分野の指導に当たっては他の二分野の学習で育成された資質・能力を一層養うようにすることが公民的分野の目指す資質・能力の育成及び社会科の目標の達成にとって重要であることを従前と同じく述べたものである。 このことは,地理的分野及び歴史的分野の学習の基礎の上に公民的分野の学習を展開するという教科の基本的な構造にも関わっているので,学習指導上,基本的に配慮すべきものである。 とりわけ,三分野の関連を図り社会科のまとめとして設けられている内容のDの「(2)よりよい社会を目指して」は,その趣旨を十分理解して学習指導を展開することが必要である。 |
次に,後段の指摘であるが,これは社会的事象が相互に関連し合っているという特質を踏まえて,内容の大項目又は中項目の一部に偏重した学習を展開することのないようにし,内容のまとまりに留意して指導を行うよう注意を促したものである。 |
特に,分野全体の見通しをもったまとまりのある学習を展開するに当たっては,この分野を貫く,柱書で示された目標と,資質・能力の三つの柱に沿った(1)から(3)までの目標の実現に向けて十分留意することが必要である。 すなわち,「個人の尊厳と人権の尊重の意義,特に自由・権利と責任・義務との関係を広い視野から正しく認識」することを基に,「広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎」を育成することを基本として,内容のAからDまでのそれぞれの指導内容と全体との有機的な関連を図る必要がある。 |
以上のことに留意し,それぞれの大項目の指導に当たっては,四つの大項目の内容相互の関連に十分留意した指導計画の作成を図ることが大切である。 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
イ 生徒が内容の基本的な意味を理解できるように配慮し,現代社会の見方・考え方を働かせ,日常の社会生活と関連付けながら具体的事例を通して,政治や経済などに関わる制度や仕組みの意義や働きについて理解を深め,多面的・多角的に考察,構想し,表現できるようにすること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
今日, 今後,国民が 国民生活上の諸問題は, -------------------------------- したがって, 現代の政治や経済に関する 考察,構想する際の 政治や経済などに関する様々な事象 政治や経済などに関する課題の解決 力の基礎をしっかりと養っておくこと が一層必要となるのである。 -------------------------------- そのため, ここでいう 現代社会の諸課題の解決に向けて, 課題解決に向けて などの「視点や方法(考え方)」として |
生徒は, 様々な社会的事象の関連や本質,意義 現代社会の諸課題の解決に向けて 「対立と合意」, などといった これらの概念を その解釈をより的確なものとしたり, が可能となる。 -------------------------------- 公民的分野では, -------------------------------- 中学校の段階においては, このような これらの基本的な概念や考え方を, 生徒が今までもっていた の中に新たに組み入れることにより, 自らの現代社会の見方・考え方を さらに, -------------------------------- なお,内容のAからDまでには,政治や経済などに関する基本的な概念や考え方が,中学生の段階で習得すべきものとして示されているので,前節までの解説を踏まえ,生徒が十分理解し納得して習得することができるよう指導内容の構成を工夫して指導することが大切である。 |
また従来から 高度で抽象的な内容や細かな事柄が という指摘があった。 -------------------------------- しかし大切なことは, なぜそのような制度や仕組みを ということであり, 制度や仕組みそのものを
例えば, 「なぜ金融機関はあるのか」, 網羅的,専門的な用語の説明に が大切である。 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
ウ 分野全体を通して,課題の解決に向けて習得した知識を活用して,事実を基に多面的・多角的に考察,構想したことを説明したり,論拠を基に自分の意見を説明,論述させたりすることにより,思考力,判断力,表現力等を養うこと。 また,考察,構想させる場合には,資料を読み取らせて解釈させたり,議論などを行って考えを深めさせたりするなどの工夫をすること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
今回の学習指導要領の改訂では, 学校教育を通じて育成を目指す 「何を理解しているか, 「理解していること・できることをどう使うか 「どのように社会・世界と関わり, の三つの柱に整理するとともに, その際,とりわけ |
言語活動は, また, そこで指導に際しては, その際,例えば, 視点を明確にして 事象を概念や法則などを用いて 情報を分析して論述すること, 議論などを通して を通して などの工夫が必要である。 |
特に内容のDの また, 自分と関わらせて考察,構想し, を取り入れる |
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