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中学校 学習指導要領 【解説】 |
社会編 |
第3章 指導計画の作成と内容の取扱い |
1 指導計画の作成上の配慮事項 |
(1) 生徒の主体的・対話的で深い学びの実現 ※原文にはタイトルなし |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
(1) 単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。 その際,分野の特質に応じた見方・考え方を働かせ,社会的事象の意味や意義などを考察し,概念などに関する知識を獲得したり,社会との関わりを意識した課題を追究したり解決したりする活動の充実を図ること。 また,知識に偏り過ぎた指導にならないようにするため,基本的な事柄を厳選して指導内容を構成するとともに,各分野において,第2の内容の範囲や程度に十分配慮しつつ事柄を再構成するなどの工夫をして,基本的な内容が確実に身に付くよう指導すること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
この事項は,社会科の指導計画の作成に当たり,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を目指した授業改善を進めることとし,社会科の特質に応じて,効果的な学習が展開できるように配慮すべき内容を示したものである。 社会科の指導に当たっては, -------------------------------- 生徒に社会科の指導を通して そのような 生徒や学校の実態,指導の内容に応じ, -------------------------------- 主体的・対話的で深い学びは, 単元など内容や時間のまとまりの中で, 例えば, 主体的に学習に取り組めるよう 対話によって 学びの深まりをつくりだすために, といった視点で -------------------------------- また,生徒や学校の実態に応じ, 単元のまとまりを見通した学習を行う それを身に付けるために, -------------------------------- 主体的・対話的で深い学びの実現 各教科等の特質に応じた 習得・活用・探究という より質の高い深い学びにつなげること -------------------------------- 中学校社会科においては, 各分野の特質に応じた見方・考え方を 事実等に関する知識を 社会的事象から 主体的に社会に関わろうとする態度 生徒同士の協働や 深い学びを実現するよう |
単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすることについては, 総則やその解説等においても 今回の学習指導要領の改訂が -------------------------------- 「何を学ぶか」 その前提となる -------------------------------- また, 社会科の各分野の教育内容を, 単元という形で -------------------------------- その際,生徒が自ら問いを立てたり,仮説や追究方法を考えたりするなど課題解決的な学習の過程をより発展させた学習過程も考えられる。 それは,学習場面を細分化せずに生徒の主体性を更に生かすことを想定したものであり,学習内容や社会に見られる課題等に応じて展開されるものと考えられる。 |
社会との関わりを意識した課題を追究したり解決したりする活動については, 社会科がこれまで 今回の改訂では, よりよい社会の実現を視野に などをねらいとしていることから, ---------------- よって,ここでの活動は,引き続き社会の変化に主体的に対応できる力を養うとともに,生涯学習の基礎を培う趣旨から,自ら学ぶ意欲や課題を見いだし追究する力を養うことが重要である。 また,その際には,生徒や学校の実態に応じ指導の内容や方法を検討し,生徒の主体的な学習を促すような構成,展開を工夫することも大切である。 |
この配慮事項の,また以降の後段は,社会科が長い間解決を迫られてきた課題であり,それへの具体的な対応を求めたもので,従前の平成20年改訂の学習指導要領と同じ趣旨を述べている。 今回の改訂に際して,中央教育審議会答申では,教科の枠組みを超えて,学校教育の全体で育成を目指す資質・能力の三つの柱の一つとして,生きて働く「知識・技能」の習得が求められている。 そこでは基礎的・基本的な知識を確実に習得しながら,既習の知識と関連付けたり組み合わせたりしていくことにより,学習内容の深い理解と,個別の知識の定着を図るとともに,社会における様々な場面で活用できる概念としていくことの重要性を示している。 そこで社会科においても,引き続き各分野ともに内容の厳選に努め,細かな事象を網羅的に羅列する学習にならないようにしている。 したがって,指導内容の構成に当たっては,「2 内容」及び「3 内容の取扱い」の趣旨を理解し,各項目のねらいを十分把握するとともに,指導内容の厳選に努める必要がある。 |
各分野においてとあるのは,この学習が特定の分野のみで行うのでなく,地理的分野,歴史的分野及び公民的分野のそれぞれにおいて実施するものであることを意味している。 第2の内容の範囲や程度に十分配慮しつつ事柄を再構成するなどの工夫をしての中の第2の内容の範囲や程度に十分配慮しつつについては,一般に課題を設けて行う学習は,設定した課題によって関連ある様々な事柄が派生的に取り扱われ,結果として学習内容が高度になったり過多になったりしやすいことから,指導内容や課題の設定に関しては学習指導要領で示した各分野の内容の程度と範囲に十分配慮する必要があることを示したものである。 また,事柄を再構成するなどの工夫をしてについては,「社会との関わりを意識した課題を追究したり解決したりする活動」が,特に別の内容を用意するのではなく,学習指導要領で示した内容の中で課題追究的な学習に適したものを選び,それを構成し直すなどの工夫をして行うものであることを意味している。 -------------------------------- 基本的な内容が確実に身に付くよう指導するについては, 例えば, 諸地域や各時代の細かな構成要素を 各項目のねらいや ということを意味している。 -------------------------------- なお,「2 内容」の柱書に示す「事項」とは,実際の指導内容においては中単元や小単元に当たると想定されることから, |
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