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中学校 学習指導要領 【解説】 |
道徳編 |
第4章 指導計画の作成と内容の取扱い |
第3節 指導の配慮事項 |
6 情報モラルと現代的な課題に関する指導 |
中学校 学習指導要領 【本文】 |
「第3章 特別の教科 道徳」の 「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」の2 |
(6) 生徒の発達の段階や特性等を考慮し,第2に示す内容との関連を踏まえつつ,情報モラルに関する指導を充実すること。 また,例えば,科学技術の発展と生命倫理との関係や社会の持続可能な発展などの現代的課題の取扱いにも留意し,身近な社会的課題を自分との関係において考え,その解決に向けて取り組もうとする意欲や態度を育てるよう努めること。 なお,多様な見方や考え方のできる事柄について,特定の見方や考え方に偏った指導を行うことのないようにすること。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
(1) 情報モラルに関する指導 |
社会の情報化が進展する中で,生徒は,学年が上がるにつれて,次第に情報機器を日常的に用いる環境の中に入っており,学校や生徒の実態に応じた対応が学校教育の中で求められる。 これらは,学校の教育活動全体で取り組むべきものであるが,道徳科においても同様に,情報モラルに関する指導を充実する必要がある。 |
ア 情報モラルと道徳科の内容 |
情報モラルは情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度と捉えることができる。 内容としては,情報社会の倫理,法の理解と遵守,安全への知恵,情報セキュリティ,公共的なネットワークがあるが,道徳科においては,第2に示す内容との関連を踏まえて,特に,情報社会の倫理,法の理解と遵守といった内容を中心に取り扱うことが考えられる。 -------------------------------- 指導に際して具体的にどのような問題を扱うかについては各学校において検討していく必要があるが,例えば,思いやり,感謝や礼儀に関わる指導の際に,インターネット上の書き込みのすれ違いなどについて触れたり,遵法精神,公徳心に関わる指導の際に,インターネット上のルールや著作権など法やきまりに触れたりすることが考えられる。 また,情報機器を使用する際には,使い方によっては相手を傷つけるなど,人間関係に負の影響を及ぼすこともあるため,指導上の配慮を行う必要がある。 |
中学校 学習指導要領 【解説】 |
(1) 情報モラルに関する指導 |
イ 情報モラルへの配慮と道徳科 |
情報モラルに関する指導について,道徳科では,その特質を生かした指導の中での配慮が求められる。 道徳科は道徳的価値に関わる学習を行う特質があることを踏まえた上で,指導に際しては,情報モラルに関わる題材を生かして話合いを深めたり,コンピュータによる疑似体験を授業の一部に取り入れたりするなど,創意ある多様な工夫が生み出されることが期待される。 -------------------------------- 具体的には,例えば,相手の顔が見えないメールと顔を合わせての会話との違いを理解しメールなどが相手に与える影響について考えるなど,インターネット等に起因する心のすれ違いなどを題材とした思いやり,感謝や礼儀に関わる指導が考えられる。 また,インターネット上の法やきまりを守れずに引き起こされた出来事などを題材として規則の尊重に関わる授業を進めることも考えられる。 その際,問題の根底にある他者への共感や思いやり,法やきまりのもつ意味などについて,生徒が考えを深めることができるようにすることが重要になる。 -------------------------------- なお,道徳科は,道徳的価値の理解を基に自己を見つめる時間であるとの特質を踏まえ,例えば,情報機器の使い方やインターネットの操作,危機回避の方法やその際の行動の具体的な練習を行うことにその主眼をおくのではないことに留意する必要がある。 |
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