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中学校 学習指導要領 【解説】 |
総合的な学習の時間編 |
第3章 各学校において定める目標及び内容 |
各学校は,第1に示された総合的な学習の時間の目標を踏まえて,各学校の総合的な学習の時間の目標や内容を適切に定めて,創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する必要がある。 ここに総合的な学習の時間の大きな特質がある。 こうした特質を踏まえ,今回の改訂では,各学校において定める目標や内容についての考え方について,「第3 指導計画の作成及び内容の取扱い」から「第2 各学校において定める目標及び内容」へと移すことで,より明確に示すこととした。 -------------------------------- 本章では,各学校において定める目標及び内容を設定していく際の基本的な考え方と留意すべき点について述べる。 なお,本章及び第4章で解説する,学習指導要領第4章総合的な学習の時間の各規定の相互の関係については,下図のように示すことができる。 第4章 総合的な学習の時間の構造 ★↑画像をクリックすると拡大します! |
各学校において定める総合的な学習の時間の目標は,第1の目標を適切に踏まえて,この時間全体を通して各学校が育てたいと願う生徒の姿や育成を目指す資質・能力,学習活動の在り方などを表現したものになることが求められる。 -------------------------------- その際,上記の二つの要件を適切に反映していれば,これまで各学校が取り組んできた経験を生かして,各目標の要素のいずれかを具体化したり,重点化したり,別の要素を付け加えたりして目標を設定することが考えられる。 なお,各学校における目標の設定に当たって配慮すべき事項については,改めて本章第3節で述べる。 また,各学校における目標の設定の手順や方法については,本解説第5章第2節で詳しく解説する。 -------------------------------- 各学校において目標を定めることを求めているのは, @各学校が創意工夫を生かした探究的な学習や横断的・総合的な学習を実施することが期待されているからである。 それには,地域や学校,生徒の実態や特性を考慮した目標を,各学校が主体的に判断して定めることが不可欠である。 また, A各学校における教育目標を踏まえ,育成を目指す資質・能力を明確に示すことが望まれているからである。 これにより,総合的な学習の時間が各学校のカリキュラム・マネジメントの中核になることが今まで以上に明らかとなった。 そして, B学校として教育課程全体の中での総合的な学習の時間の位置付けや他教科等の目標及び内容との違いに留意しつつ,この時間で取り組むにふさわしい内容を定めるためである。
このように,各学校において総合的な学習の時間の目標を定めるということには,主体的かつ創造的に指導計画を作成し,学習活動を展開するという意味がある。 -------------------------------- なお,総合的な学習の時間が充実するために,小学校や高等学校等との接続を視野に入れ,連続的かつ発展的な学習活動が行えるよう目標を設定することも重要である。 |
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