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(3) 他教科等及び総合的な学習の時間で身に付けた資質・能力を相互に関連付け,学習や生活において生かし,それらが総合的に働くようにすること。

 その際,言語能力,情報活用能力など全ての学習の基盤となる資 質・能力を重視すること。

 今回の改訂では,これまで以上に総合的な学習の時間と各教科等との関わりを意識しながら,学校の教育活動全体で教科等横断的に資質・能力を育成していくカリキュラム・マネジメントが求められている。

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 他教科等及び総合的な学習の時間で身に付けた資質・能力を相互に関連付け,学習や生活において生かし,それらが総合的に働くようにするとは,

 各教科等で
 別々に身に付けた資質・能力を
 つながりのあるものとして
 組織化し直し,

 改めて
 現実の生活に関わる学習において
 活用し,
 それらが連動して
 機能するようにする
 ことである。

 身に付けた資質・能力は,
 当初学んだ場面とは異なる
 新たな場面や状況で
 活用されることによって,
 一層生きて働くようになる。

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 これからの時代において
 より求められる資質・能力は,
 既知の特定の状況においてのみ
 役に立つのではなく,
 未知の多様な状況において
 自在に活用することができるもの

 であること
 が求められている。

 こうした資質・能力の獲得のためには,
 総合的な学習の時間の中で,
 課題を見付け,
 目的に応じて情報を収集し,
 その整理・分析を行い,
 まとめ・表現したり,
 コミュニケーションを図ったり,
 振り返ったりする
 などの探究的な学習活動を行うこと
 が重要である。

 そして,
 その過程において,
 各教科等で身に付けた資質・能力や,
 それまでの総合的な学習の時間
 において
 身に付けた資質・能力を
 相互に関連付けるような
 学びの展開
 が重要である。

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 例えば,エネルギーや環境の問題に関心をもち,探究的な学習を行った場合,生徒は,各家庭の電気やガスなどのエネルギーについて調査し,身近なエネルギーと環境・災害に関する課題を探究していく。

 ここでは,社会科や理科で学習した資源やエネルギーに関する知識が発揮されることで,豊富な情報が収集される。

 また,収集した情報は数学科や国語科,技術・家庭科を生かして統計処理し,コンピュータなどでまとめたりして,深く分析していく。

 さらには,そうした結果をプレゼンテーションなどにまとめたり,劇や音楽として総合的に表現したりしていくことが考えられる。

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 このように,
 総合的な学習の時間において,
 各教科等で身に付けた資質・能力が
 存分に活用・発揮されることで,
 学習活動は深まりを見せ,
 大きな成果を上げる。

 そのためにも,
 教師は
 各教科等で身に付ける資質・能力
 について十分に把握し,
 総合的な学習の時間との関連を図る
 ようにすることが必要である。

 

 例えば,
 年間指導計画を工夫し
 単元配列表を作成することで,

 各教科等で学ぶ1年間の
 学習内容や扱われる題材と,
 総合的な学習の時間の
 内容や学習活動
 との関連を
 概観し,捉えることができる。

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 一方,
 総合的な学習の時間で身に付けた
 資質・能力を
 各教科等で生かしていくこと
 も大切である。

 総合的な学習の時間の成果が,
 当該学年はもとより
 先の学年における
 各教科等の学習を
 動機付けたり推進したりすること
 も考えられる。

 各教科等と
 総合的な学習の時間とは,
 互いに補い合い,
 支え合う関係であること
 を理解することが大切である。

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 このように,
 各教科等で身に付けた資質・能力を
 関連付け,
 活用・発揮すること
 を経験することにより,

 日常の学習活動や生活における
 様々な課題
 に対する解決においても,
 各教科等で身に付けた資質・能力を
 働かせる
 生徒の姿が期待できる。

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 その際,
 言語能力,
 情報活用能力など
 全ての学習の基盤となる資質・能力を
 重視することが大切である。

 

 言語能力とは,

 言語に関わる
 知識及び技能や態度等
 を基盤に,

 「創造的思考と
 それを支える論理的思考」,
 「感性・情緒」,
 「他者とのコミュニケーション」
 の三つの側面の力を働かせて,

 情報を理解したり
 文章や発話により表現したりする
 資質・能力
のことである。

 

 情報活用能力とは,

 世の中の様々な事象を
 情報とその結び付きとして
 捉えて把握し,

 情報及び情報技術を
 適切かつ効果的に活用して,

 問題を発見・解決したり
 自分の考えを形成したりしていく
 ために必要な資質・能力

 のことである。

 

 これらの能力は,
 総合的な学習の時間において
 探究的な学習を進める上で
 大変重要なものであると同時に,
 全ての教科等の学習の基盤
 となるものである。

 第1章総則の
 第2の2の(1)においても,
 「学習の基盤となる資質・能力」として,
 「言語能力,
  情報活用能力
  (情報モラルを含む。),
  問題発見・解決能力等」

 を挙げている。

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 その他の
 学習の基盤となる資質・能力
には,

 問題解決的な学習
  を通じて育成される
   問題発見・解決能力,

 体験活動
  を通じて育成される
   体験から学び実践する力,

 「対話的な学び」
  を通じて育成される
   多様な他者と協働する力,

 見通し振り返る学習
  を通じて育成される
   学習を見通し振り返る力

 等が挙げられる。

 
 
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