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中学校 学習指導要領 【解説】 |
総合的な学習の時間編 |
第6章 総合的な学習の時間の年間指導計画及び単元計画の作成 |
第2節 年間指導計画の作成 |
1 年間指導計画の在り方 |
年間指導計画は,学年の始まる4月から翌年3月までの1年間における生徒の学びの変容を想定し,時間の流れに沿って具体的な学習活動を構想し,単元を配列したものである。 年間指導計画における単元の配列には,1年間を通して一つの単元を行う場合や,複数の単元を行う場合などがある。 いずれにおいても,学習活動や生徒の意識が,連続し発展するように配列することが大切である。 -------------------------------- 特に,今回の改訂により,第3の1の(1)において,「年間や,単元など内容や時間のまとまりを見通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにすること。 その際,生徒や学校,地域の実態等に応じて,生徒が探究的な見方・考え方を働かせ,教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習や生徒の興味・関心等に基づく学習を行うなど創意工夫を生かした教育活動の充実を図ること。」とされたことを踏まえることが重要である。 ここで各教科等と異なり,単元の見通しだけでなく年間という視点が入れられているのは,他の教科等との関連を意識して主体的・対話的で深い学びの実現を図るためには,年間を見通すということが大変重要であるという,総合的な学習の時間の特質を踏まえたものである。 -------------------------------- 年間指導計画に記載される主たる要素としては,単元名,各単元における主な学習活動,活動時期,予定時数などが考えられる。 さらに,各学校が実施する教育活動の特質に応じて必要な要素を盛り込み,活用しやすい様式に工夫することが考えられる。 例えば,他の教科等や他学年との関連を示す表を作成し,共有することは,全校体制でこの時間の学習活動を適切に行うための共通理解を図り,連携を図ることができる。 -------------------------------- 1年間の学習活動の展開を構想する際には,地域や学校の特色に加えて,各学校において積み重ねてきた実践を振り返り,その成果を生かすことで,事前に準備を進めることができる。 これまでの活動について,実施時期は適切であったか,時数の配当に過不足はないか,などについて,育成を目指す資質・能力を中心に,生徒の学習状況等を適切に把握しながら必要に応じた計画の見直しを適宜行うことが考えられる。 |
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