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小学校 学習指導要領 【解説】 |
総則編 |
第3章 教育課程の編成及び実施 |
第2節 教育課程の編成 |
4 学校段階等間の接続 |
(1) 幼児期の教育との接続及び低学年における教育全体の充実 (→第1章第2の4の(1)) |
小学校 学習指導要領 【本文】 |
第1章第2の4の(1) (幼児期の教育との接続及び低学年における教育全体の充実) |
(1) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を踏まえた指導を工夫することにより,幼稚園教育要領等に基づく幼児期の教育を通して育まれた資質・能力を踏まえて教育活動を実施し,児童が主体的に自己を発揮しながら学びに向かうことが可能となるようにすること。 また,低学年における教育全体において,例えば生活科において育成する自立し生活を豊かにしていくための資質・能力が,他教科等の学習においても生かされるようにするなど,教科等間の関連を積極的に図り,幼児期の教育及び中学年以降の教育との円滑な接続が図られるよう工夫すること。 特に,小学校入学当初においては,幼児期において自発的な活動としての遊びを通して育まれてきたことが,各教科等における学習に円滑に接続されるよう,生活科を中心に,合科的・関連的な指導や弾力的な時間割の設定など,指導の工夫や指導計画の作成を行うこと。 |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
本項は,幼稚園教育要領や幼保連携型認定こども園教育・保育要領,保育所保育指針(以下「幼稚園教育要領等」という。)に基づく幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の重要性を示している。 小学校低学年は,幼児期の教育を通じて身に付けたことを生かしながら教科等の学びにつなぎ,児童の資質・能力を伸ばしていく時期である。幼稚園教育要領等においては,「知識及び技能の基礎」,「思考力,判断力,表現力等の基礎」,「学びに向かう力,人間性等」の三つの柱から構成される資質・能力を一体的に育むように努めることや,幼児期の教育を通して資質・能力が育まれている幼児の具体的な姿を幼児期の終わりまでに育ってほしい姿として示している。 この幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を手掛かりに幼稚園の教師等と子供の成長を共有することを通して,幼児期から児童期への発達の流れを理解することが大切である。 小学校においては,幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を踏まえた指導を工夫することにより児童が主体的に自己を発揮しながら学びに向かい,幼児期の教育を通して育まれた資質・能力を更に伸ばしていくことができるようにすることが重要である。 その際,低学年における学びの特質を踏まえて,自立し生活を豊かにしていくための資質・能力を育むことを目的としている生活科と各教科等の関連を図るなど,低学年における教育課程全体を見渡して,幼児期の教育及び中学年以降の教育との円滑な接続が図られるように工夫する必要がある。 特に,小学校の入学当初においては,幼児期の遊びを通じた総合的な指導を通じて育まれてきたことが,各教科等における学習に円滑に接続されるよう,スタートカリキュラムを児童や学校,地域の実情を踏まえて編成し,その中で,生活科を中心に,合科的・関連的な指導や弾力的な時間割の設定など,指導の工夫や指導計画の作成を行うことが求められる。 こうした幼児期の終わりまでに育ってほしい姿との関連や,スタートカリキュラムの編成の工夫については,各教科等の章における指導計画の作成と内容の取扱いにおいても示されているところである。 |
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