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(2) 話や文章に含まれている情報の扱い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。

ア 考えとそれを支える理由や事例,全体と中心など情報と情報との関係について理解すること。

イ 比較や分類の仕方,必要な語句などの書き留め方,引用の仕方や出典の示し方,辞書や事典の使い方を理解し使うこと。

 
 

(2) 話や文章に含まれている情報の扱い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。

ア 考えとそれを支える理由や事例,全体と中心など情報と情報との関係について理解すること。

[第1学年及び第2学年]

ア 共通,相違,事柄の順序など情報と情報との関係について理解すること。

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[第3学年及び第4学年]

ア 考えとそれを支える理由や事例全体と中心など情報と情報との関係について理解すること。

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[第5学年及び第6学年]

ア 原因と結果など情報と情報との関係について理解すること。

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[中学校第1学年]

ア 原因と結果,意見と根拠など情報と情報との関係について理解すること。

ア 考えとそれを支える理由や事例,全体と中心など情報と情報との関係について理解すること。

 第1学年及び第2学年のアを踏まえ,考えと理由や事例,全体と中心の関係などに重点を置いて情報と情報との関係を理解することを示している。

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 理由は,

 なぜそのような考えをもつのか
 を説明するものである。

 事例とは,

 考えをより具体的に説明するために
 挙げられた
 事柄や内容のことである。

 このため,
 理解したり表現したりする上で,
 考えが
 どのような理由や事例によって
 支えられているのか
 を吟味すること
 が重要である。

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 中心とは,話や文章の中心的な部分のことである。

 話や文章の全体を大づかみに捉えることが,その中心を把握することに役立つ。

 また,中心を把握することが,全体をより明確に捉えることにもつながっている。

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 指導に当たっては,例えば,

〔思考力,判断力,表現力等〕の

「A 話すこと・聞くこと」の(1)
「イ 相手に伝わるように,理由や事例などを挙げながら,話の中心が明確になるよう話の構成を考えること。」,

「B 書くこと」の(1)
「イ 書く内容の中心を明確にし,内容のまとまりで段落をつくったり,段落相互の関係に注意したりして,文章の構成を考えること。」,
「ウ 自分の考えとそれを支える理由や事例との関係を明確にして,書き表し方を工夫すること。」,

「C 読むこと」の(1)
「ア 段落相互の関係に着目しながら,考えとそれを支える理由や事例との関係などについて,叙述を基に捉えること。」,
「ウ 目的を意識して,中心となる語や文を見付けて要約すること。」

などとの関連を図り,指導の効果を高めることが考えられる。

 
 

(2) 話や文章に含まれている情報の扱い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。

イ 比較や分類の仕方,必要な語句などの書き留め方,引用の仕方や出典の示し方,辞書や事典の使い方を理解し使うこと。

[第1学年及び第2学年]

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[第3学年及び第4学年]

イ 比較や分類の仕方,必要な語句などの書き留め方,引用の仕方や出典の示し方,辞書や事典の使い方を理解し使うこと。

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[第5学年及び第6学年]

イ 情報と情報との関係付けの仕方,図などによる語句と語句との関係の表し方を理解し使うこと。

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[中学校第1学年]

イ 比較や分類,関係付けなどの情報の整理の仕方,引用の仕方や出典の示し方について理解を深め,それらを使うこと。

イ 比較や分類の仕方,必要な語句などの書き留め方,引用の仕方や出典の示し方,辞書や事典の使い方を理解し使うこと。

 情報を整理する際に必要となる,比較や分類,語句の書き留め方,引用の仕方や出典の示し方,辞書や事典などの使い方について示したものである。

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 比較とは

 複数の情報を比べることである。

 分類とは,

 複数の情報を
 共通な性質に基づいて分けることである。

 話や文章を
 理解したり表現したりするためには,
 観点を明確にして
 比較したり分類したりすることで
 情報を整理すること
 が重要である。

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 必要な語句とは,

 情報を集めたり,
 発信したりする場合に
 落としてはいけない語句である。

 それらを書き留めるためには,
 目的を意識して
 必要な語句を判断する
 ことが必要となる。

 したがって,
 話や文章の内容を
 網羅的に書き出したり,
 機械的にメモの取り方を覚えたりする
 のではなく,

 必要な情報は何か
 ということを念頭に置きながら,
 落としてはいけない語句を
 適切に捉え,
 それらを書き留めること
 が重要となる。

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 指導に当たっては,例えば,〔思考力,判断力,表現力等〕の「A 話すこと・聞くこと」の(1)アや「B 書くこと」の(1)アなどの材料を集めたり整理したりすることに関する指導事項,「A 話すこと・聞くこと」の(1)エや「C 読むこと」の(1)ウなどの構造と内容を把握し精査・解釈することに関する指導事項との関連を図り,指導の効果を高めることが考えられる。

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 引用とは,

 本や文章の一節や文,語句
 などをそのまま抜き出すことである。

 文章を引用する場合には,
 必ず,
 引用する部分をかぎ(「 」)でくくること
 を併せて指導することが求められる。

 なお,
 文章の表現や情報だけに限らず,
 図表やグラフ,絵や写真
 なども含むことに
 留意する必要がある。

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 出典とは,

 引用元の書物や典拠などを指す。

 書物や典拠などの
 タイトル,著作者,発行年など,
 読み手が引用元に立ち返って
 その内容を確認できるよう
 出典を示すとともに,

 引用部分が適切な量になるようにする
 必要がある。

 このことは,
 著作権を尊重し,保護するために
 必要なことであり,
 指導に当たっては
 十分留意することが求められる。

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 指導に当たっては,例えば,〔思考力,判断力,表現力等〕の「B 書くこと」の(1)「ウ 自分の考えとそれを支える理由や事例との関係を明確にして,書き表し方を工夫すること。」や,「C 読むこと」の(1)「オ 文章を読んで理解したことに基づいて,感想や考えをもつこと。」などとの関連を図り,引用したり出典を示したりできるようにすることが考えられる。

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 辞書や事典の使い方を理解し使うことは,情報化社会において必要な情報を収集したり,語彙を豊かにしたりするために必要な「知識及び技能」である。

 辞書の利用については,

国語辞典や漢字辞典などの使い方を理解するとともに,必要なときにはいつでも辞書が手元にあり使えるような環境をつくっておくことが重要である。

 事典の利用については,

目的に応じていろいろな種類の事典を選んだり,目次や索引を利用して情報を得たりすることが重要である。

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 辞書や事典については,調べる学習などにおいて活用できるようにすることが求められ,国語科に限らず,他の教科等の調べる学習や日常生活の中でも積極的に利用できるようにすることが大切である。

 
 
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