ウ 語句の由来などに関心をもつとともに,時間の経過による言葉の変化や世代による言葉の違いに気付き,共通語と方言との違いを理解すること。
また,仮名及び漢字の由来,特質などについて理解すること。
語句の由来,時間の経過などによる言葉の変化,共通語と方言との違い,仮名及び漢字の由来について示している。
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語句の由来などに関心をもつとは,
語源や,
その語が
どのようにして伝わってきたのか
などについて
関心をもつことができるようにする
ことである。
語源を調べたり,
和語,漢語,外来語
などの区別について
関心をもったりできるようにする
ことが重要である。
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時間の経過による言葉の変化に気付くとは,
伝統的な言語文化に触れるうちに,
古典などの言葉には,
自分たちが普段使っている言葉とは
異なる言葉があることや,
それは,
言葉が時間の経過によって
変化したためであること
に気付くことである。
そのように変化する言葉の特質
に気付き,
自分たちの言葉への関心を深める
とともに,
言語文化としての古典に親しみ,
受け継いでいく態度を養う
契機とすること
が重要である。
ただし,
古典に見られる過去の言葉は,
現代の言葉と連続したものであること,
したがって
現代の言葉に置き換えなくても
そのまま理解できる部分があること
にも自然に気付かせるように
配慮することが大切である。
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世代による言葉の違いとは,
年配者と,年少者や若者には,
それぞれの世代に特有の言葉遣い
があることを指す。
それらの存在に気付き,
世代間の親近感やつながりを強める
という役割を意識させた上で,
例えば,
若者の言葉が,
使える場合と
使うべきではない場合
とがあること
などを理解できるようにすること
が重要である。
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共通語と方言との違いを理解するためには,
共通語と方言とを
比較,対照させながら
違いを理解し,
それぞれの特質とよさを知り,
共通語を用いることが必要な場合を
判断しながら話すことができる
ようにすることが重要である。
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こうした言葉の変化や違いを明確に意識することは,場に応じた適切な言葉遣いができるようになるためにも重要である。
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仮名及び漢字の由来,特質などについて理解することは,
文字文化に関することを
示したものである。
第3学年及び第4学年の
「ウ 漢字が,へんやつくりなどから構成されていることについて理解すること。」
を受けて,
仮名及び漢字の由来,特質などについて
理解することを示している。
具体的には,
仮名や漢字が
どのように形成され,
継承されてきたのか
などについて
基本的な知識をもつこと,
また,
表音文字としての平仮名や片仮名,
表意文字としての漢字の特質を
理解すること,
文章が
漢字仮名交じりで表記されていることや,
漢字には原則として
音と訓の読み方があること
などを
まとまった知識として整理すること
などである。 |