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 内容構成の改善に当たっては,
各学年の内容を,

@ 地理的環境と人々の生活,
A 歴史と人々の生活,
B 現代社会の仕組みや働きと人々の生活

に区分する観点及び
第3学年と第4学年の目標と内容を
分けて示す観点から,
整理し直した。

 また,各学年の内容を
「知識及び技能に関わる事項」と
「思考力,判断力,表現力等
 に関わる事項」
に分けて明確化した。

 その上で,世界の国々との関わりや政治の働きへの関心を高めるよう教育内容を見直すとともに,自然災害時における地方公共団体の働きや地域の人々の工夫・努力等に関する指導の充実,少子高齢化等による地域社会の変化や情報化に伴う生活や産業の変化に関する教育内容を見直すなどの改善を図った。

 これらのことを背景として,具体的には次のような明確化や改善を図った。

 
 
 第3学年においては,自分たちの市を中心とした地域を学習対象として取り上げ,次のような改善を図った。

○ 主として「地理的環境と人々の生活」に区分される内容

・ 身近な地域や市区町村の様子に関する内容については,公共施設の場所と働きに「市役所など」という文言を加え,市役所の働きを取り上げることを示した。

 なお,内容の取扱いにおいて,この内容を「学年の導入で扱うこととし,『自分たちの市』に重点を置くよう配慮すること」や「白地図などにまとめる際に,教科用図書「地図」を参照し,方位や地図記号について扱うこと」を加えた。

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○ 主として「歴史と人々の生活」に区分される内容

・ これまでの
 「古くから残る暮らしにかかわる道具,
  それを使っていたころの暮らしの様子」
 に関する内容を

 「市の様子の移り変わり」
 に関する内容に改め,

 交通や公共施設,土地利用や人口,
 生活の道具
 を調べるように示した。

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 また,
 少子高齢化等による地域の変化を
 視野に入れて,
 内容の取扱いにおいて,
 「『人口』を取り上げる際には,
  少子高齢化,国際化などに触れ」る
 ことを示した。

 また,
 政治の働きへの関心を
 高めるようにすることを重視して,
 内容の取扱いにおいて,
 「市が公共施設の整備を進めてきたこと
  を取り上げること。
  その際,租税の役割に触れること」
 を示した。

 また,
 「時期の区分について,
  昭和,平成など
  元号を用いた言い表し方などがあること
  を取り上げること」
 も示した。

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○ 主として「現代社会の仕組みや働きと人々の生活」に区分される内容

・ 地域に見られる生産や販売の仕事に関する内容については,生産の仕事において,「仕事の種類や産地の分布,仕事の工程」を取り上げるように示した。

 また,販売の仕事において,「他地域や外国との関わり」を取り上げるように示し,内容の取扱いにおいて,「地図帳などを使用」することとした。

 また,「消費者の多様な願いを踏まえ売り上げを高めるよう,工夫して」いることを示した。

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・ 地域の安全を守る働きに関する内容については,内容の取扱いにおいて,これまでの「火災,風水害,地震などの中から選択して取り上げ」ることを,火災を取り上げることに改めた。

 また,「火災と事故はいずれも取り上げること。

 その際,どちらかに重点を置くなど効果的な指導を工夫すること」を加えた。

 
 
 第4学年においては,自分たちの県を中心とした地域を学習対象として取り上げ,次のような改善を図った。

○ 主として「地理的環境と人々の生活」に区分される内容

・ 都道府県の様子に関する内容
 については,

 「自分たちの県の地理的環境の概要
  を理解すること」や
 「47都道府県の名称と位置
  を理解すること」
 を示した。

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・ 世界との関わりに
 関心を高めるようにすること
 を重視して,

 県内の特色ある地域の様子
 に関する内容の取扱いにおいて,

 これまでの
 「自然環境,伝統や文化などの資源を
  保護・活用している地域や
  伝統的な工業などの地場産業の
  盛んな地域」に

 「国際交流に取り組んでいる地域」
 を加えた。

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○ 主として「歴史と人々の生活」に区分される内容

・ 県内の伝統や文化に関する内容については,内容の取扱いにおいて,「県内の主な文化財や年中行事が大まかに分かるようにする」ことを示した。

・ 先人の働きに関する内容については,内容の取扱いにおいて,これまでの「開発,教育,文化,産業など」に「医療」を加えた。

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○ 主として「現代社会の仕組みや働きと人々の生活」に区分される内容

・ これまで
 「地域社会における
 災害及び事故の防止」
 の内容の取扱いに示されていた
 「風水害,地震など」
 を独立させ

 「自然災害から人々を守る活動」
 として示し,

 「地震災害,津波災害,風水害,
  火山災害,雪害などの中から,
  過去に県内で発生したものを
  選択して取り上げる」
 ようにした。

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 その際,
 政治の働きに関心を高めるようにする
 ことを重視して,

 「県庁や市役所の働きなどを
  中心に取り上げ,
  防災情報の発信,
  避難体制の確保
  などの働き,
  自衛隊など国の機関との関わり
  を取り上げること」
 を示した。

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・ 人々の健康や生活環境を支える事業に関する内容については,飲料水,電気,ガスを供給する事業において「安全で安定的」な供給を,廃棄物の処理において「衛生的な処理」を示した。

 なお,内容の取扱いにおいて,「現在に至るまでに仕組みが計画的に改善され公衆衛生が向上してきたことに触れること」を加えるとともに,これまで飲料水,電気,ガスの確保及び廃棄物の処理の内容において扱うものとしていた「法やきまり」を廃棄物の処理に限定した。

 
 
 第5学年においては,我が国の国土や産業を学習対象として取り上げ,次のような改善を図った。

○ 主として「地理的環境と人々の生活」に区分される内容

・ 我が国の国土の様子と国民生活
 に関する内容については,
 「領土の範囲」を大まかに理解すること
 を示し,

 内容の取扱いにおいて,

 「『領土の範囲』については,
 竹島や北方領土,尖閣諸島が
 我が国の固有の領土であること
 に触れること」

 を示した。

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○ 主として「現代社会の仕組みや働きと人々の生活」に区分される内容

・ 我が国の農業や水産業における
 食料生産に関する学習については,

 これまで

ア「様々な食料生産が
  国民の食生活を支えていること,
  食料の中には
  外国から輸入しているものがあること」

イ「我が国の主な食料生産物の分布や
 土地利用の特色など」

 とに分けて示されていた内容を

 「食料生産の概要」として
 合わせて示した。

 また,
 食料生産に関わる人々の
 工夫や努力として,

 「生産性や品質を高める」ことや
 「輸送方法や販売方法を工夫」
 していること

 を示すとともに,
 これまで内容の取扱いに示されていた
 「価格や費用」を内容に示した。

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・ 我が国の工業生産に関する内容については,これまでア「様々な工業製品が国民生活を支えていること」とイ「我が国の各種の工業生産や工業地域の分布など」とに分けて示されていた内容を「工業生産の概要」として合わせて示し,「工業製品の改良」を取り上げるように示した。

 また,工業生産に関わる人々の工夫や努力として,「製造の工程」,「工場相互の協力関係」や「優れた技術」を示した。また,「貿易や運輸」を独立して示し,それらが工業生産を支える役割を考えるようにした。

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・ 情報化に伴う生活や産業の変化を視野に入れて,我が国の産業と情報との関わりに関する内容については,これまでイ「情報化した社会の様子と国民生活とのかかわり」として示していた内容を「情報を生かして発展する産業」に改め,内容の取扱いにおいて,「販売,運輸,観光,医療,福祉などに関わる産業の中から選択して取り上げる」ことを示した。また,技能に関わる事項において,「映像や新聞など」の資料で調べることを示した。

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○ 主として「地理的環境と人々の生活」及び「現代社会の仕組みや働きと人々の生活」に区分される内容

・ これまで「国土の保全などのための森林資源の働き及び自然災害の防止」として示していた内容を「自然災害」と「森林」に分けて示した。

 
 
 第6学年においては,我が国の政治の働きや歴史上の主な事象,グローバル化する世界と日本の役割を学習対象として取り上げ,次のような改善を図った。

○ 「歴史と人々の生活」に区分される内容

・ 第6学年の我が国の歴史学習においては,「世の中の様子,人物の働きや代表的な文化遺産などに着目して」調べることや,「我が国の歴史の展開」を考えること,我が国が歩んできた「大まかな歴史」や「関連する先人の業績,優れた文化遺産」を理解することなど,小学校の歴史学習の趣旨を明示した。

・ アからサの内容については,政治の中心地や世の中の様子に着目して時期を捉える小学校の歴史学習の趣旨を踏まえて,「日本風の文化が生まれたこと」,「戦国の世の中が統一されたこと」を独立して示すよう改めた。

・ 「オリンピック」
 →「オリンピック・パラリンピック」,

 「歌川(うたがわ)(安藤)広重(ひろしげ)」
 →「歌川広重」等,

 歴史上の事象や人物の名称の表記を
 改めた。

・ 外国との関わりへの関心を高めるようにすることを重視して,内容の取扱いにおいて,「当時の世界との関わりにも目を向け,我が国の歴史を広い視野から捉えられるよう配慮すること」を加えた。

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○ 主として「現代社会の仕組みや働きと人々の生活」に区分される内容

・ 政治の働きへの関心を高める
 ようにすること
 を重視して,

 我が国の政治の働きに関する内容
 については,

 これまでの順序を改め,
 内容の(2)を(1)として示すとともに,

 これまでの
 ア(地方公共団体や国の政治
   に関する内容),
 イ(日本国憲法と国民生活
   に関する内容)
 の順序も改め,

 ア 日本国憲法や
   立法,行政,司法の三権と
   国民生活
   に関する内容,

 イ 国や地方公共団体の政治の取組
   に関する内容

として示した。

 その際,イについては,
 「政策の内容や
  計画から実施までの過程,
  法令や予算との関わり」
 を取り上げるように示すとともに,
 内容の取扱いにおいて,
 これまでの「地域の開発」を
 「地域の開発や活性化」と改めた。

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・ グローバル化する世界と日本の役割に関する内容については,「国際交流」をこれまでのイ(我が国の国際交流や国際協力,国際連合に関する内容)からア(日本とつながりの深い国の人々の生活に関する内容)に移行し,「国際交流の果たす役割を考え」るようにした。

 
 
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