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小学校 学習指導要領 【解説】 |
社会編 |
第4章 指導計画の作成と内容の取扱い |
2 内容の取扱いについての配慮事項 |
(1) 地域の実態を生かした学習/具体的な体験を伴う学習とそれに基づく表現活動の一層の充実/言語活動の一層重視 ※原文にはタイトルなし |
小学校 学習指導要領 【本文】 |
(1) 各学校においては,地域の実態を生かし,児童が興味・関心をもって学習に取り組めるようにするとともに,観察や見学,聞き取りなどの調査活動を含む具体的な体験を伴う学習やそれに基づく表現活動の一層の充実を図ること。 また,社会的事象の特色や意味,社会に見られる課題などについて,多角的に考えたことや選択・判断したことを論理的に説明したり,立場や根拠を明確にして議論したりするなど言語活動に関わる学習を一層重視すること。 |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
これは,各学年の内容を取り扱う際に,地域の実態を生かし,児童が興味・関心をもって学習に取り組めるようにすること,観察や見学などの調査活動を含む具体的な体験を伴う学習やそれに基づく表現活動の一層の充実を図ること,考えたことや選択・判断したことを説明したり議論したりするなど言語活動の一層の充実を図ること,という三つの配慮事項を示したものである。 |
地域の実態を生かし,児童が興味・関心をもって学習に取り組めるようにすることとは, 地域にある素材を教材化すること,地域に学習活動の場を設けること,地域の人材を積極的に活用することなどに配慮した指導計画を作成し,児童が興味・関心をもって楽しく学習に取り組めるようにすることである。 -------------------------------- 各学校においては,まず,教師自身が各学校の置かれている地域の実態把握に努め,地域に対する理解を深めるようにする。 そして,地域の素材をどのように受け止め,地域の人々や施設などからどのような協力が得られるかについて明確にする必要がある。 それらを基に,地域の素材を教材化し,地域の施設を積極的に活用したり地域の人々と直接関わって学んだりする学習活動を位置付けた指導計画を作成することが大切である。 -------------------------------- その際,第3学年及び第4学年については,各学校が創意工夫を生かし,地域に密着した特色ある指導計画を作成し,児童が地域社会への理解を一層深め,地域社会に対する誇りと愛情を育てるように配慮する必要がある。 第5学年及び第6学年においては,我が国の国土や産業,政治,歴史などについての理解を深めることが目標であり,地域教材を取り上げた学習にとどまることのないよう指導計画を工夫する必要がある。 |
観察や見学,聞き取りなどの調査活動を含む具体的な体験を伴う学習やそれに基づく表現活動の一層の充実を図ることとは, 観察や見学,聞き取りなどの調査活動を含む具体的な体験を伴う学習やそれに基づく表現活動を指導計画に適切に位置付けて効果的に指導することにより,具体的な体験を伴う学習や表現活動の一層の充実を図ることである。 -------------------------------- 具体的な体験を伴う学習を指導計画に適切に位置付けて効果的に指導するためには,まず,社会科としてのねらいを明確にすることが必要である。 その上で事前・事後や現地における指導の充実を図り,児童が実物や本物を直接見たり触れたりすることを通して社会的事象を適切に把握し,具体的,実感的に捉えることができるようにすることが大切である。 また,具体的な体験に基づく表現活動については,観察や見学,聞き取りなどによって分かったことや考えたことなどを適切に表現する活動を指導計画に効果的に位置付け,調べたことを基にして思考・判断したことを表現する力を育てるようにする必要がある。 -------------------------------- 各学校においては,児童の実態や発達の段階を考慮に入れ,観察や見学,聞き取りなどの調査活動を含む具体的な体験を伴う学習やそれに基づく表現活動の一層の充実を図る観点から指導計画を工夫することが大切である。 |
また,社会的事象の特色や意味,社会に見られる課題などについて,多角的に考えたことや選択・判断したことを論理的に説明したり,立場や根拠を明確にして議論したりするなど言語活動に関わる学習を一層重視することとは, 考えたことや選択・判断したことを説明したり,それらを基に議論したりするなど言語活動を一層重視することである。 -------------------------------- 社会科の学習では,社会的事象について調べたことをまとめるとともに,その特色や意味を考えることが大切である。 その際,学年の段階に応じて,生産者と消費者,情報の送り手と受け手など複数の立場から多角的に考えるようにすることが大切である。 -------------------------------- また,社会科においては,主権者として求められる資質・能力を育成する観点から,社会に見られる課題を把握して,その解決に向けて,自分たちの行動や生活の仕方や,これからの社会の発展などよりよい社会の在り方などについて考えることも大切である。 その際,考えたり選択・判断したりしたことを根拠や理由を明確にして論理的に説明したり,他者の主張を踏まえて議論したりするなど,言語活動の一層の充実を図るようにすることが大切である。 |
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