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 この領域のねらいは,次の三つに整理することができる。

・ 身の回りの量について,その概念及び測定の原理と方法を理解するとともに,量についての感覚を豊かにし,量を実際に測定すること

・ 身の回りの事象の特徴を量に着目して捉え,量の単位を用いて的確に表現すること

・ 測定の方法や結果を振り返って数理的な処理のよさに気付き,量とその測定を生活や学習に活用しようとする態度を身に付けること

 
 

 この領域で働かせる数学的な見方・考え方に着目して内容を整理すると,次の四つにまとめることができる。

@ 量の概念を理解し,その大きさの比べ方を見いだすこと

A 目的に応じた単位で量の大きさを的確に表現したり比べたりすること

B 単位の関係を統合的に考察すること

C 量とその測定の方法を日常生活に生かすこと

 以下の表は,これらの観点から,各学年の内容を整理したものである。

 
 

数学的な見方・考え方

・ 身の回りにあるものの特徴などに着目して捉え,根拠を基に筋道を立てて考えたり,統合的・発展的に考えたりすること

・ 直接比較

・ 間接比較

・ 任意単位を用いた測定

【第1学年】

・ 長さの比較

・ 広さの比較

・ かさの比較

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【第2学年】

なし

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【第3学年】

・ 重さの比

・ 普遍単位を用いた測定

・ 大きさの見当付け

・ 単位や計器の選択

・ 求め方の考察

【第1学年】

・ 日常生活の中での時刻の読み

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【第2学年】

・ 長さ,かさの単位
  (o,p,m 及び mL,dL,L)

・ 測定の意味の理解

・ 適切な単位の選択

・ 大きさの見当付け

・ 時間の単位(日,時,分)

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【第3学年】

・ 長さ,重さの単位(q 及び g,kg)

・ 測定の意味の理解

・ 適切な単位や計器の選択とその表現

・ 時間の単位(秒)

・ 時刻と時間

 
 

【第1学年】

なし

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【第2学年】

・ 時間の単位間の関係の理解

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【第3学年】

・ 長さ,重さ,かさの単位間の関係の統合的な考察

【第1学年】

・ 量の比べ方

・ 時刻

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【第2学年】

・ 目的に応じた量の単位と測定の方法の選択とそれら数表現

・ 時刻や時間

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【第3学年】

・ 目的に応じた適切な量の単位や計器を選択と数表現

・ 時刻と時間

 
 
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