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(2) 時刻に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

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ア 次のような知識及び技能を身に付けること。

(ア) 日常生活の中で時刻を読むこと。

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イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア) 時刻の読み方を用いて,時刻と日常生活を関連付けること。

 具体物を操作しながら時刻に関わりをもつとともに算数に関心をもつ活動を行うことにより,児童の日常生活や学校生活の場面と算数の学習をつなげていくことが大切である。

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 第1学年では,これを踏まえて,時刻を表す単位に着目し,日常生活で時刻を読み,時刻と日常生活と関連付けることを主なねらいとしている。

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 第1学年の時刻の学習は,児童が生活する上で必要な時刻を意識して,主体的に生活の予定を考えたり,時刻の見通しをもって行動したり,時刻を守って楽しく生活しようとしたりすることがねらいである。

 ここで育成される資質・能力は,第2学年以降の時刻と時間の考察や,それらを日常生活に生かす素地となるものである。

 
 

 学校生活や日常生活では,時刻を読んで行動することは必要なことである。

 短針と長針の位置を基に,それぞれの針が示す数と時刻を表す数との対応を理解し,時計の観察や操作を通して時刻を読むことができるようにする。

 
 

 学校生活を含む日常生活の場面における幾つかの時刻とその読み方の例示から,どのように時刻を読むのかを考えたり,時刻を表す単位に着目し,短針や長針の役割(何時,何分)について考えたりする。

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 また,
 右の図のような
 曖昧な位置にある短針について,

 時計の短針と長針が
 連動していることや,
 「8時は過ぎたけれど,
  まだ1時間目が始まる9時
  にはなっていない」
 というように,
 時刻と日常生活を関連付けて捉える
 ことが大切である。

 また,「そろそろ9時だから1時間目の準備をしよう」と時刻を基に行動を決めることも大切である。

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 与えられた時刻を読んだり表したりするだけでなく,児童の日常生活での活動などと時刻とを関連させ,学習の時間以外の学校生活や家庭生活で適切に用い,時刻への関心を高めていくことが大切である。

 
 
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