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(1) 数量の整理に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

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ア 次のような知識及び技能を身に付けること。

(ア) ものの個数について,簡単な絵や図などに表したり,それらを読み取ったりすること。

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イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア) データの個数に着目し,身の回りの事象の特徴を捉えること。

 具体物を操作しながら数量に関わりをもつとともに算数に関心をもつ活動を行うことにより,ものの個数や人数などを比べたり,数えたりすることなどの児童の日常生活や学校生活の場面と算数の学習をつなげていくことが大切である。

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 第1学年では,これを踏まえて,身の回りの事象について関心をもち,個数に着目して簡単な絵や図などに表したり,それらを読み取ったりすることでその事象の特徴を捉えることをねらいとしている。

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 この内容は,第2学年の簡単な表やグラフを用いて考察することの素地となるものである。

 
 

 ものの個数を数えたり比べたりするとき,幾つかの種類のものについて,種類ごとに分類整理することで数えやすくなる。

 例えば,きりん,ぞう,うさぎ,しまうまなどを比べるとき,次の図のように並べてみることで一目で数の大小を比べることができるようになる。

 この図からは,うさぎが最も数が多いことやぞうとしまうまが同じ数であることなどを読み取ることができる。

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 対象を絵などに置き換える際には,それらの大きさを揃えることや,並べる際に均等に配置することが必要であることを理解できるようにする。

 

 
 

 データの個数に着目し,身の回りの事象の特徴を捉えるとは,身の回りの事象に関する数の大小関係を,絵などを用いて整理して表現し,どの項目がどの程度多いのかといったことを捉えることである。

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 例えば,学級内でどの果物が人気があるのかについて興味をもった際に,一人一つずつ好きな果物を絵に描いて集めるとする。

 絵の大きさが個人によって異なっていたとしても,それを種類ごとに均等に配置して並べることで,個数を数えることは容易にできる。

 また,どの果物が人気があるのかについても積み上げた高さが最も高いものであるということからすぐに判断できる。

 この結果から,自分の学級ではどの果物が人気があるのか,ほかの果物はどの程度人気があるのかなどについて知ることができる。

 
 
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