cosnavi.jp

(2) 時刻と時間に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

--------------------------------

ア 次のような知識及び技能を身に付けること。

(ア) 日,時,分について知り,それらの関係を理解すること。

--------------------------------

イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア) 時間の単位に着目し,時刻や時間を日常生活に生かすこと。

 第1学年では,日常生活で時刻を読んだり,時刻の読み方を用いて,日常生活を時刻を基に捉えたりすることについて指導してきた。

 第2学年では,時間の単位に着目し,時刻や時間の単位やそれらの関係を理解することを主なねらいとしている。

--------------------------------

 第2学年の時間の単位の学習では,児童が体験を通して,日常生活における時間の使い方を工夫したり,時間の過ごし方について努力して改善しようとしたりする態度を養うことにつながる。

 
 

 時間は,時刻のある点からある点までの間隔の大きさを表す量である。

 日常生活の中では,時刻と時間の区別が明確ではない場合もあるため,時刻と時間を区別する必要がある。

 例えば,「朝7時に起きてから,学校が始まる8時まで」などの時刻についての具体的な場面を通して,長針が1回転する時間は1時間であるが,それが60分間であることを実感する。

 また,長針が1回転する間の短針の動きから1時間は60分であるという関係を理解したり,短針が1回転するのに要する時間から1日が24時間であるという関係を,図や時計の模型等を基に理解したりして,それらを用いることができるようにする。

 また,日常生活で使う日時に関する「昼前」「昼すぎ」や「昼食の前」「昼食の後」などの経験を基にして,「午前」「午後」「正午」の時間帯を捉え,午前や午後はそれぞれ12時間ずつあることを理解したり,時刻の起点から終点までの量の大きさを表す時間について,時計の模型等の長針の動きや図を用いて捉えるなどして,時刻と時間の関係について理解を深めることを大切にする。

★↑画像をクリックすると拡大します!

 
 

 時間の単位に着目し,短針や長針の動きを基に経過した時間を捉えて日常生活に生かすことが必要である。

 例えば,給食の始まりから終わりまでの時間を調べて,食事のペースの見通しをもったり,起きている時刻や学校が始まる時刻,学校から帰る時刻や寝る時刻などを「午前」「午後」を用いて表現し,その間の時間を調べて生活リズムを意識したりすることは大切である。

 必要な時間を確保して的確に判断し,行動することにつながる。

学校が始まる時刻 / 寝る時刻 

★↑画像をクリックすると拡大します!

 
 
→ 小学校算数編 目次
→ 中学校数学編 目次
→ 小学校学習指導要領(2017)目次
→ 学習指導要領ナビ
トップページ