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(1) データの分析に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

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ア 次のような知識及び技能を身に付けること。

(ア) 身の回りにある数量を分類整理し,簡単な表やグラフを用いて表したり読み取ったりすること。

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イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア) データを整理する観点に着目し,身の回りの事象について表やグラフを用いて考察すること。

 第1学年では,データの個数について着目し,簡単な絵や図を用いて表したり読み取ったりすることで特徴を捉えることを学んできた。

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 第2学年では,身の回りの事象に関心をもち,データを整理する観点を定め,簡単な表やグラフを通じて特徴を捉え,考察することができるようになることをねらいとする。

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 この内容は第3学年での簡単な二次元の表や棒グラフを用いて考察することの素地となるものである。

 
 

 身の回りにある数量について,分類整理して簡単な表やグラフに表すことで特徴が捉えやすくなる。

 ここでいう簡単な表とは,観点が一つの表である。

 また,簡単なグラフとは,○などを並べて数の大きさを表したグラフのことである。

 このような表やグラフから,個数が最も多いなどの特徴を読み取ることができるようにする。

 
 

 データを整理する観点に着目し,身の回りの事象について表やグラフを用いて考察するとは,データを分析する際に注目する観点を定め,その観点に沿って分類整理し,簡単な表やグラフに表してデータの特徴を読み取り,事象について考察することである。

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 例えば,町探検で見付けたお店や施設をカードにかいたデータがあったとする。

 これらを整理する際に,どの町に多いのかという観点や,どんな規模のものが多いのかといった観点に着目することで,分類整理の仕方が異なる。

 何を知りたいかによって,着目する観点を考えられるようにする。

 
 

 カードを並び替えて整理することもできるが,表やグラフを用いることで簡潔に,視覚的に分かりやすくなることに気付き,考察できるようにする。

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 例えば,先の例でどの町に多いのかに着目して分類整理すると,前のページの右のような簡単な表やグラフにまとめられる。

 こうしてまとめた結果を読み取ることで, 自分たちの校区では,
 どの町に施設が多いか
 などを知ることができるだけでなく,

 「〇町は大きな道路があるから
  お店やさんが多いのだろう」,

 「☆町はほかの町より狭いので
  少ないのだろう」

 といった考察ができる。

 
 
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