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(8) そろばんを用いた数の表し方と計算に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

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ア 次のような知識及び技能を身に付けること。

(ア) そろばんによる数の表し方について知ること。

(イ) 簡単な加法及び減法の計算の仕方について知り,計算すること。

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イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア) そろばんの仕組みに着目し,大きな数や小数の計算の仕方を考えること。

 そろばんは,古くから我が国で用いられている計算のための道具であり,数を表したり,計算したりするのに便利なものである。

 数を表すための位を定め,珠を操作することによって,整数や小数を表すことができる。

 そろばんの仕組みが分かると,そうした数の加減乗除の計算をすることもできるようになる。

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 そろばんは,第3学年及び第4学年において指導する。

 
 

 第3学年では,そろばんによる整数や小数の表し方について指導する。

 十進位取り記数法の仕組みにより,整数や小数を表せるようにする。

 整数では,万の単位の数まで表し,小数では,1/10 の位の数まで表すことを指導する。

 計算に関しては,珠の操作による計算の仕方について理解できるようにする。

 整数では,1位数や2位数の加法及び減法の計算について指導する。

 数を入れるだけで計算できる「2+1」,「3−1」などから始め,5の合成や分解をともなう「4+3」,「6−4」などの計算や,繰り上がりや繰り下がりのある「8+9」,「15−7」などの計算の仕方について理解できるようにする。

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 また,「3万+5万」などの万の単位を含む簡単な計算や,小数では,「2.6+0.3」などの1/10 の位までの簡単な小数の加法及び減法の計算の仕方を理解できるようにする。

 
 

 そろばんは,どの桁の珠も同じ大きさの形でできている。

 この仕組みは,同じ記号で異なる数を表すという位取り記数法に沿ったものであることから,そろばんで数を表したり,計算をしたりすることは,位取り記数法の理解を確かにすることにつながる。

 指導に当たっては,こうしたそろばんの仕組みと数の仕組みを対比させながら,計算の仕方を考えさせることを大切にしたい。

 
 
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