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(6) 数量の関係を表す式に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

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ア 次のような知識及び技能を身に付けること。

(ア) 数量の関係を表す式についての理解を深めること。

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イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア) 二つの数量の対応や変わり方に着目し,簡単な式で表されている関係について考察すること。

 第4学年では,関数的な関係を捉えるための基礎となる見方や考え方を指導してきた。

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 第5学年では,□,△を用いた式に表し,式の中にある二つの数量の対応や変化の特徴について表などを用いて調べたり,二つの数量の関係を言葉の式で表したりする活動を十分に行い,関数の考えを伸ばすことをねらいとしている。

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 また,公式などの表している関係が,整数のみならず小数も含めて用いられることについて触れ,数量の関係や法則などを簡潔かつ一般的に表すという式の役割についての理解を深める。

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 第6学年では,□,△の代わりにa,x などの文字を用いて,数量の関係や法則を簡潔かつ一般的に表現する力を高める。

 
 

 第5学年では,第4学年までの理解の上に,

 □=2+△,
 □=2×△,
 □=3×△+1

 などの式で表される数量の関係について調べ,数量の関係を表す式についての理解を深めることがねらいである。

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 数量の関係を表す式の意味を読み取るために,式の中にある二つの数量の対応や変化の関係の仕方にどんな特徴があるかを,表などを用いて調べることが大切である。

 また,伴って変わる二つの数量の関係を表などから読み取り,対応の関係や変化の関係を,□や△などの記号や言葉を用いたりして,一般的な式に表すことも十分に行えるように配慮する。

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 さらに,公式などの表している関係が,整数のみならず小数も含めて用いられることについて触れ,数量の関係や法則などを簡潔かつ一般的に表すという式の役割についての理解を深める。

 
 

 簡単な式とは

 □=2+△,
 □=2×△,
 □=3×△+1

 などの式のことである。

 ここでは,簡単な式で表されている関係について,二つの数量の対応を基に,△に1,2,3,…を入れたときの□が幾つになるかを調べ,表に表し,伴って変わる二つの数量の変化の仕方について,表を使って考察することができるようにする。

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 一方の数量が変化するともう一方の数量がどのように変化するかについてまとめた表から,対応の関係を見いだし,簡単に式で表現できるようにすることも大切である。

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 このように二つの数量の変わり方を,表や式を用いて考察することによって,式の意味を深めるとともに関数の考えを伸ばすようにする。

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 関数の考えや式の表現と読みは,他領域の内容を考察したり,活用したりする際に重要になるものである。

 例えば,三角形の高さと面積の関係や直径の長さと円周の長さの関係など,二つの数量の関係を捉えるのに有効である。

 そうしたことに配慮してこれらの指導を行うことが大切である。

 
 
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