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(2) 身の回りにある形の概形やおよその面積などに関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

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ア 次のような知識及び技能を身に付けること。

(ア) 身の回りにある形について,その概形を捉え,およその面積などを求めること。

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イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア) 図形を構成する要素や性質に着目し,筋道を立てて面積などの求め方を考え,それを日常生活に生かすこと。

 第6学年の概形やおよその面積に関わる学習では,第4学年,第5学年の図形の面積の学習に基づき,概測などを用いて,測定が目的に応じて能率よくできるようにすることを主なねらいとしている。

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 第6学年の概形やおよその面積に関わる学習を通して,身の回りの具体的な形を,これまでに学習した図形を構成する要素や性質に着目して概形として捉えることで,筋道を立てて考える資質・能力が育成されることが大切である。

 そのため,身の回りの具体的な形を考察の対象として取り上げ,多様な図形の見方を働かせるようにすることが大切である。

 
 

 面積や体積を測定する対象となる身の回りにある図形は,必ずしも基本的な図形とは限らない。

 そこで,平面図形であれば,これまでに求積してきた三角形や四角形のように測定しやすい形と捉えたり,それらの図形に分割した形として捉えたりすることで,およその面積を測定することが可能になる。

 また,立体図形であれば,直方体や立方体と捉えたり,それらの立体図形に分割した形として捉えたりといった工夫をすることで,およその体積を測定することが可能になる。

 その際,概形を捉えることが重要な働きをする。身の回りにある形の面積や体積などについて考察する過程で,このような処理について経験を豊かにする必要がある。

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 なお,測定値を用いた計算に当たっては,いたずらに桁数を多く求めてもあまり意味がないことについて触れ,目的に応じて適切な桁数の計算ができるようにする。

 
 

 複雑な形であったり,必ずしも直線で構成されていなかったりする身の回りにある図形の面積や体積を測定する際には,これまでに学習してきた基本的な図形と対応させ,測定する見通しをもち,筋道を立てて考察することが大切である。

 このような筋道を立てて考察する能力を伸ばすことで,身の回りの事象に算数を活用する資質・能力を培うことができる。

 
 
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