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 光と音の性質について,光を当てたときの明るさや暖かさ,音を出したときの震え方に着目して,光の強さや音の大きさを変えたときの違いを比較しながら調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

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ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。

(ア) 日光は直進し,集めたり反射させたりできること。

(イ) 物に日光を当てると,物の明るさや暖かさが変わること。

(ウ) 物から音が出たり伝わったりするとき,物は震えていること。また,音の大きさが変わるとき物の震え方が変わること。

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イ 光を当てたときの明るさや暖かさの様子,音を出したときの震え方の様子について追究する中で,差異点や共通点を基に,光と音の性質についての問題を見いだし,表現すること。

 本内容は,「エネルギー」についての基本的な概念等を柱とした内容のうちの「エネルギーの捉え方」に関わるものであり,中学校第1分野「(1)ア(ア)光と音」の学習につながるものである。

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 ここでは,児童が,光を当てたときの明るさや暖かさ,音を出したときの震え方に着目して,光の強さや音の大きさを変えたときの現象の違いを比較しながら,光と音の性質について調べる活動を通して,それらについての理解を図り,観察,実験などに関する技能を身に付けるとともに,主に差異点や共通点を基に,問題を見いだす力や主体的に問題解決しようとする態度を育成することがねらいである。

 
 

(ア) 平面鏡に日光を当てたときの,平面鏡の向きと光の様子に着目して,それらを比較しながら,光の進み方を調べる。

 これらの活動を通して,差異点や共通点を基に,光の性質についての問題を見いだし,表現するとともに,日光は直進すること,反射させることができること,反射した日光を重ねることができることを捉えるようにする。

 日光が直進することについては,身の回りで見られる日光の様子などから捉えることも考えられる。

 また,虫眼鏡を使い,日光を集めることができることを捉えるようにする。

(イ) 何枚かの平面鏡を使い,光を当てたときの物の明るさや暖かさに着目して,光の強さを変えたときの現象の違いを比較しながら,物の明るさや暖かさの違いを調べる。

 これらの活動を通して,差異点や共通点を基に,光の性質についての問題を見いだし,表現するとともに,物に日光を当てると,物の明るさや暖かさが変わることを捉えるようにする。

 また,虫眼鏡では,日光が集まったところを小さくすると明るさや暖かさが増し,黒い紙などが焦げることがあることも捉えるようにする。

(ウ) 身の回りにある物を使って音を出したときの物の震え方に着目して,音の大きさを変えたときの現象の違いを比較しながら,音の大きさと物の震え方との関係を調べる。

 これらの活動を通して,差異点や共通点を基に,音の性質についての問題を見いだし,表現するとともに,物から音が出たり伝わったりするときは物が震えていることや,音が大きいときは震え方が大きく,音が小さいときは震え方が小さいといった,音の大きさが震え方に関係していることを捉えるようにする。

 
 

 ここで扱う対象としては,光については日光とし,日光を当てた物の温度を測定する際には,放射温度計などを利用することが考えられる。

 また,平面鏡の代わりに,アルミニウム板などの光を反射させることができる物の使用が考えられる。

 音の大きさと物の震え方との関係を捉える道具については,児童が扱いやすい打楽器などが考えられる。

 また,音の伝わりを捉える活動としては,鉄棒や糸電話などを使うことなどが考えられる。

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 ここでの指導に当たっては,生活科の学習との関連を考慮し,諸感覚を働かせながら明るさや暖かさ,音の大小,物の震え方などを捉えるようにする。

 また,日光の重なり方が変わると明るさや暖かさが変わることや,音の大きさが変わるとき,物の震え方が変わることについて,実験の結果を表に整理して比較するなど,光と音の性質について考えたり,説明したりする活動の充実を図るようにする。

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 日常生活との関連として,光の反射が照明の反射板に活用されていることやスピーカーなどから音が出るとき,それが震えていることを取り上げることが考えられる。

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 なお,平面鏡や虫眼鏡などを扱う際には,破損して,指を切ったり手を傷つけたりする危険が伴うので,その扱い方には十分気を付けるようにする。

 また,直接目で太陽を見たり,反射させた日光を人の顔に当てたり,虫眼鏡で集めた日光を衣服や生物に当てたりしないようにするなど,安全に配慮するように指導する。

 
 
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