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 電流の働きについて,電流の大きさや向きと乾電池につないだ物の様子に着目して,それらを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

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ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。

(ア) 乾電池の数やつなぎ方を変えると,電流の大きさや向きが変わり,豆電球の明るさやモーターの回り方が変わること。

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イ 電流の働きについて追究する中で,既習の内容や生活経験を基に,電流の大きさや向きと乾電池につないだ物の様子との関係について,根拠のある予想や仮説を発想し,表現すること。

(内容の取扱い)

(1) 内容の「A物質・エネルギー」の(3)のアの(ア)については,直列つなぎと並列つなぎを扱うものとする。

 本内容は,第3学年「A(5)電気の通り道」の学習を踏まえて,「エネルギー」についての基本的な概念等を柱とした内容のうちの「エネルギーの変換と保存」に関わるものであり,第5学年「A(3)電流がつくる磁力」の学習につながるものである。

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 ここでは,児童が,電流の大きさや向き,乾電池につないだ物の様子に着目して,それらを関係付けて,電流の働きを調べる活動を通して,それらについての理解を図り,観察,実験などに関する技能を身に付けるとともに,主に既習の内容や生活経験を基に,根拠のある予想や仮説を発想する力や主体的に問題解決しようとする態度を育成することがねらいである。

(ア) 乾電池の数を1個から2個に増やしたり,つなぎ方を変えたりしたときの豆電球やモーターの動作の様子に着目して,これらの変化と電流の大きさや向きとを関係付けて電流の働きを調べる。

 これらの活動を通して,電流の大きさや向きと乾電池につないだ物の様子との関係について,既習の内容や生活経験を基に,根拠のある予想や仮説を発想し,表現するとともに,乾電池の数やつなぎ方を変えると,電流の大きさや向きが変わり,豆電球の明るさやモーターの回り方が変わることを捉えるようにする。

 その際,例えば,簡易検流計などを用いて,これらの現象と電流の大きさや向きとを関係付けて調べるようにする。

 
 

 ここで扱う対象としては,乾電池につなぐ物として豆電球,モーターの他に,発光ダイオードなどが考えられる。

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 ここでの指導に当たっては,電流の大きさや向きと乾電池につないだ物の様子について考えたことを,図を用いて表現したり,「電流」,「直列つなぎ」,「並列つなぎ」という言葉を使用して説明したりするなど,電流の働きについて考えたり,説明したりする活動の充実を図るようにする。

 また,発光ダイオードが電流の向きによって点灯したり,点灯しなかったりすることを扱うことが考えられる。

 さらに,実験の結果を整理する際に,乾電池,豆電球,モーター,スイッチについて,電気用図記号(回路図記号)を扱うことが考えられる。

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 なお,乾電池をつなぐ際には,一つの回路で違う種類の電池が混在しないよう,安全に配慮するように指導する。

 
 
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