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 人や他の動物について,骨や筋肉のつくりと働きに着目して,それらを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

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ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。

(ア) 人の体には骨と筋肉があること。

(イ) 人が体を動かすことができるのは,骨,筋肉の働きによること。

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イ 人や他の動物について追究する中で,既習の内容や生活経験を基に,人や他の動物の骨や筋肉のつくりと働きについて,根拠のある予想や仮説を発想し,表現すること。

(内容の取扱い)

(3) 内容の「B生命・地球」の(1)のアの(イ)については,関節の働きを扱うものとする。

 本内容は,第3学年「B(1)身の回りの生物」の学習を踏まえて,「生命」についての基本的な概念等を柱とした内容のうちの「生物の構造と機能」に関わるものであり,第6学年「B(1)人の体のつくりと働き」,中学校第2分野「(3)ア(ウ)動物の体のつくりと働き」の学習につながるものである。

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 ここでは,児童が,骨や筋肉のつくりと働きに着目して,それらを関係付けて,人や他の動物の体のつくりと運動との関わりを調べる活動を通して,それらについての理解を図り,観察,実験などに関する技能を身に付けるとともに,主に既習の内容や生活経験を基に,根拠のある予想や仮説を発想する力や生命を尊重する態度,主体的に問題解決しようとする態度を育成することがねらいである。

 
 

(ア)人や他の動物の運動器官に着目して,骨と筋肉とを関係付けて,自分の体に直接触れることを手掛かりとして,骨の位置や筋肉の存在を調べる。

 これらの活動を通して,骨や筋肉のつくりについて,既習の内容や生活経験を基に,根拠のある予想や仮説を発想し,表現するとともに,体を支えたり体を動かしたりするときに使われる骨と筋肉があることを捉えるようにする。

 その際,硬い部分としての骨と柔らかい部分としての筋肉があることを捉えるようにする。

(イ)人や他の動物の骨や筋肉のつくりと働きに着目して,それらを関係付けて,自分の体を動かしたり他の動物が運動しているところを観察したりして,体の動きと骨や筋肉との関係を調べる。

 これらの活動を通して,骨や筋肉の働きについて,既習の内容や生活経験を基に,根拠のある予想や仮説を発想し,表現するとともに,人や他の動物が体を動かすことができるのは,骨と筋肉の働きによることを捉えるようにする。

 また,体の各部には,手や足のように曲がるところと曲がらないところがあり,曲がるところを関節ということを捉えるようにする。

 
 

 ここで扱う対象としては,骨や筋肉の存在を調べる際には,自分の体を中心に扱うようにし,他の動物としては,骨や筋肉の働きが調べられる身近で安全な哺乳類,例えば,学校飼育動物の観察などが考えられる。

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 ここでの指導に当たっては,人の体の骨や筋肉の働きについて,体のつくりについて予想したことを,絵を用いて表現したり,体の各部にある曲がるところを「関節」という名称を使用して説明したりするなど,人や他の動物の骨や筋肉のつくりと働きについて考えたり,説明したりする活動の充実を図るようにする。

 また,資料を使って調べるだけではなく,実際に腕で物を持ち上げたり,他の動物の体のつくりや体の動き,運動を観察したりすることが考えられる。

 実際に触れながら比較したり,映像や模型などを活用したりしながら,人の体のつくりと運動との関わりについて捉えるようにする。

 他の動物の骨と筋肉の存在や運動について調べる際には,動物園などの施設の活用が考えられる。

 
 
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