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小学校 学習指導要領 【解説】 |
理科編 |
第3章 各学年の目標及び内容 |
第4節 第6学年の目標及び内容 |
2 第6学年の内容 |
A 物質・エネルギー |
(4) 電気の利用 |
小学校 学習指導要領 【本文】 |
発電や蓄電,電気の変換について,電気の量や働きに着目して,それらを多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 -------------------------------- ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。 (ア) 電気は,つくりだしたり蓄えたりすることができること。 (イ) 電気は,光,音,熱,運動などに変換することができること。 (ウ) 身の回りには,電気の性質や働きを利用した道具があること。 -------------------------------- イ 電気の性質や働きについて追究する中で,電気の量と働きとの関係,発電や蓄電,電気の変換について,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。 |
(内容の取扱い) (2) 内容の「A物質・エネルギー」の(4)のアの(ア)については,電気をつくりだす道具として,手回し発電機,光電池などを扱うものとする。 |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
本内容は,第5学年「A(3)電流がつくる磁力」の学習を踏まえて,「エネルギー」についての基本的な概念等を柱とした内容のうちの「エネルギーの変換と保存」,「エネルギー資源の有効利用」に関わるものであり,中学校第1分野「(3)ア(ア)電流」,「(7)科学技術と人間」の学習につながるものである。 -------------------------------- ここでは,児童が,電気の量や働きに着目して,それらを多面的に調べる活動を通して,発電や蓄電,電気の変換についての理解を図り,観察,実験などに関する技能を身に付けるとともに,主により妥当な考えをつくりだす力や主体的に問題解決しようとする態度を育成することがねらいである。 |
(ア) 身の回りにある発電,蓄電に関する道具に着目して,手回し発電機や光電池などを使って発電したり,蓄電器に電気を蓄えたりできることを多面的に調べる。 これらの活動を通して,発電や蓄電について,電気の量と働きとの関係について,より妥当な考えをつくりだし,表現するとともに,電気は,つくりだしたり蓄えたりすることができることを捉えるようにする。 |
(イ) 豆電球や発光ダイオードを点灯させたり,電子オルゴールを鳴らしたり,電熱線を発熱させたり,モーターを回転させたりしたときの電気の働きに着目して,それらを多面的に調べる。 これらの活動を通して,電気の変換について,より妥当な考えをつくりだし,表現するとともに,電気は,光,音,熱,運動などに変換することができることを捉えるようにする。 |
(ウ) 身の回りにある,電気を利用している道具の働きに着目して,電気の利用の仕方を多面的に調べる。 これらの活動を通して,発電や蓄電,電気の変換について,より妥当な考えをつくりだし,表現するとともに,発電したり,蓄電したり,変換させたりしながら利用していることを捉えるようにする。 その際,身の回りには,電気の働きを目的に合わせて制御したり,電気を効率よく利用したりしている物があることを捉えるようにする。 |
ここで扱う対象としては,電気を蓄える物として,例えば,コンデンサーなどの蓄電器が考えられる。 電気をつくりだしたり,蓄電器などに電気を蓄えたりすることができることについては,豆電球や発光ダイオードの点灯やモーターの回転などによって捉えるようにする。 -------------------------------- ここでの指導に当たっては,児童が手回し発電機や光電池などを使って自分で電気をつくりだし,その電気を蓄えたり,変換したりすることにより,エネルギーが蓄えられることや変換されることを体験的に捉えるようにする。 -------------------------------- 日常生活との関連としては,エネルギー資源の有効利用という観点から,電気の効率的な利用について捉えるようにする。 このことについて,例えば,蓄電した電気を使って,発光ダイオードと豆電球の点灯時間を比較することが考えられる。 また,身の回りには,温度センサーなどを使って,エネルギーを効率よく利用している道具があることに気付き,実際に目的に合わせてセンサーを使い,モーターの動きや発光ダイオードの点灯を制御するなどといったプログラミングを体験することを通して,その仕組みを体験的に学習するといったことが考えられる。 |
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