cosnavi.jp

 植物について,その体のつくり,体内の水などの行方及び葉で養分をつくる働きに着目して,生命を維持する働きを多面的に調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

--------------------------------

ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。

(ア) 植物の葉に日光が当たるとでんぷんができること。

(イ) 根,茎及び葉には,水の通り道があり,根から吸い上げられた水は主に葉から蒸散により排出されること。

--------------------------------

イ 植物の体のつくりと働きについて追究する中で,体のつくり,体内の水などの行方及び葉で養分をつくる働きについて,より妥当な考えをつくりだし,表現すること。

 本内容は,第3学年「B(1)身の回りの生物」の学習を踏まえて,「生命」についての基本的な概念等を柱とした内容のうちの「生物の構造と機能」に関わるものであり,中学校第2分野「(3)ア(イ)植物の体のつくりと働き」の学習につながるものである。

--------------------------------

 ここでは,児童が,植物の体のつくりと体内の水などの行方や葉で養分をつくる働きに着目して,生命を維持する働きを多面的に調べる活動を通して,植物の体のつくりと働きについての理解を図り,観察,実験などに関する技能を身に付けるとともに,主により妥当な考えをつくりだす力や生命を尊重する態度,主体的に問題解決しようとする態度を育成することがねらいである。

 
 

(ア) 植物の体のつくりと葉で養分をつくる働きに着目して,葉の中のでんぷんの存在を多面的に調べる。

 これらの活動を通して,日光と葉の中のでんぷんのでき方との関係について,より妥当な考えをつくりだすとともに,葉の中のでんぷんの存在から,植物が日光に当たると自らでんぷんをつくりだしていることを捉えるようにする。

 その際,日光が当たっている何枚かの葉で,アルミニウム箔などを被せて遮光した葉と遮光しない葉を用いて,希釈したヨウ素液などを使用して,葉の中のでんぷんの存在を比較しながら調べるなどの方法が考えられる。

 
 

(イ) 植物の体のつくりと体内の水などの行方に着目して,植物の体内での水の通り道を多面的に調べる。

 これらの活動を通して,植物の体内での水の行方について,より妥当な考えをつくりだし,表現するとともに,植物の根,茎及び葉には水の通り道があり,すみずみまで水が行きわたっていることや,根から吸い上げられた水は主に葉から蒸散により水蒸気として排出されていることを捉えるようにする。

 その際,植物に着色した水を吸わせ,茎や葉などを切ってその体の内部のつくりを観察したり,何枚かの葉に透明な袋で覆いをして袋に付く水の量を観察したりすることなどが考えられる。

 蒸散により排出される水の量を調べる際には,気温が高い晴れの日を選ぶようにする。

 
 

 ここで扱う対象としては,葉ででんぷんがつくられる植物を扱う。

--------------------------------

 ここでの指導に当たっては,児童の理解の充実を図るために,観察,実験とともに,映像や模型,その他の資料を活用することが考えられる。

 
 
→ 小学校理科編 目次
→ 中学校理科編 目次
→ 小学校学習指導要領(2017)目次
→ 学習指導要領ナビ
トップページ