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小学校 学習指導要領 【解説】 |
道徳編 |
第2章 道徳教育の目標 |
第2節 道徳科の目標 |
2 道徳性を養うために行う道徳科における学習 |
(1) 道徳的諸価値について理解する |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
道徳的価値とは,よりよく生きるために必要とされるものであり,人間としての在り方や生き方の礎となるものである。 学校教育においては,これらのうち発達の段階を考慮して,児童一人一人が道徳的価値観を形成する上で必要なものを内容項目として取り上げている。 児童が今後,様々な問題場面に出会った際に,その状況に応じて自己の生き方を考え,主体的な判断に基づいて道徳的実践を行うためには,道徳的価値の意義及びその大切さの理解が必要になる。 -------------------------------- 一つは,内容項目を,人間としてよりよく生きる上で大切なことであると理解することである。 二つは,道徳的価値は大切であってもなかなか実現することができない人間の弱さなども理解することである。 三つは,道徳的価値を実現したり,実現できなかったりする場合の感じ方,考え方は一つではない,多様であるということを前提として理解することである。 道徳的価値が人間らしさを表すものであることに気付き,価値理解と同時に人間理解や他者理解を深めていくようにする。 -------------------------------- 道徳科の中で道徳的価値の理解のための指導をどのように行うのかは,授業者の意図や工夫によるが,自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うには,道徳的価値について理解する学習を欠くことはできない。 また,指導の際には,特定の道徳的価値を絶対的なものとして指導したり,本来実感を伴って理解すべき道徳的価値のよさや大切さを観念的に理解させたりする学習に終始することのないように配慮することが大切である。 |
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