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〔第1学年及び第2学年〕

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〔第3学年及び第4学年〕

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〔第5学年及び第6学年〕

 真理を大切にし,物事を探究しようとする心をもつこと。

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(中学校)

[真理の探究,創造]

 真実を大切にし,真理を探究して新しいものを生み出そうと努めること。

 自己をより創造的に発展させ,科学的な探究心とともに,物事を合理的に考え,真理を大切にしようとすることに関する内容項目である。
 
 

 真理とは,誰も否定することのできない普遍的で妥当性のある物事の筋道,道理を指している。

 いかなる時代においても,人間としてよりよく生きていくためには,真理を大切にして,積極的に新しいものを求め,生活を工夫していこうとする心を育てることが大切である。

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 児童は,知らないことを知りたいという欲求をもっている。

 しかし,物事への興味・関心が薄れ,自分の意志や判断に基づいて探究しようとせずに他者の力に頼ろうとする受け身的な傾向が見られることもある。

 児童が疑問を大事にし,物事のわけをよく考えたり確かめたりして,個性ある考え方が認められるような経験を積み重ねることが重要であり,そのような中で,真理を愛する心や,生活を改善していこうとする態度が育まれると考えられる。

 特に,変化の激しい今日の社会においては,主体性をもって柔軟に物事に対応し,科学的な探究心を育て,新たな自己をつくっていくことが求められる。

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 例えば,真理を探究して社会や学問,科学の進展に貢献した人々の生き方に学んだり,生活の中にある便利なことがどのようなきっかけで生まれたのかを調べてみたり,生活をよりよくするためのアイディアを考えたりすることが大切である。

 このように,日々の生活の中に目を向けさせ,様々な見方や考え方を大事にしながら,真理を大切にした探究心を育てることは,将来の夢や理想を実現する大きな原動力となる。

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 なお,このような探究心は,例えば,第1学年及び第2学年の段階においては「よいことと悪いこととの区別をし,よいと思うことを進んで行うこと」,第3学年及び第4学年の段階においては「正しいと判断したことは,自信をもって行うこと」などに関する指導でも育まれている。

 
 

 この段階においては,児童は自己のよりよい成長を目指そうとする反面,次第にやすきに流れて現状に甘える傾向も見せるようになる。

 そのような状況を乗り越えて物事の真の姿を見極めようとする意欲を高め,児童の感じ方や考え方をより創造的で可能性に富むものにしていかなければならない。

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 一般に,科学的な真理や構造は,個々の具体的な自然現象や社会現象の背景にあるものであり,物事を探究しようとする心は,何もないところから突然生まれるものではなく,児童の日常生活の中で生じる小さな好奇心,疑問や分からないことへの興味,関心から徐々に育まれるものである。

 また,その探究心は,疑問に思ったことや分からないことをそのままにしておくことではなく,真理を大切にし,真理を追い求めることによって確かなものとなる。

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 指導に当たっては,真理を求める態度を大切にし,物事の本質を見極めようとする知的な活動を通して興味や関心を刺激し,探究する意欲を喚起させることが大切である。

 そのためには,物事を多面的・多角的に見ようとする開かれた心をもって,疑問を探究し続けることの大切さを実感させることである。

 また,生活の中で思い付いたことをそのままにすることなく,自分の生活を少しでもよりよくしていくために工夫していこうとする心を育てることが,新たな見方や考え方の発見や創造につながる。

 このように日々の生活の充実とその指導を通して,将来の夢や理想を実現することにつながっていく。

 
 
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