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小学校 学習指導要領 【解説】 |
道徳編 |
第3章 道徳科の内容 |
第2節 内容項目の指導の観点 |
C 主として集団や社会との関わりに関すること |
16 よりよい学校生活,集団生活の充実 |
小学校 学習指導要領 【本文】 |
〔第1学年及び第2学年〕 先生を敬愛し,学校の人々に親しんで,学級や学校の生活を楽しくすること。 --------------------------------- 〔第3学年及び第4学年〕 先生や学校の人々を敬愛し,みんなで協力し合って楽しい学級や学校をつくること。 --------------------------------- 〔第5学年及び第6学年〕 先生や学校の人々を敬愛し,みんなで協力し合ってよりよい学級や学校をつくるとともに,様々な集団の中での自分の役割を自覚して集団生活の充実に努めること。 --------------------------------- (中学校) [よりよい学校生活,集団生活の充実] 教師や学校の人々を敬愛し,学級や学校の一員としての自覚をもち,協力し合ってよりよい校風をつくるとともに,様々な集団の意義や集団の中での自分の役割と責任を自覚して集団生活の充実に努めること。 |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
先生や学校の人々を尊敬し感謝の気持ちをもって,学級や学校の生活をよりよいものにしようとすることや,様々な集団の中での活動を通して,自分の役割を自覚して集団生活の充実に努めることに関する内容項目である。 |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
16 よりよい学校生活,集団生活の充実 |
(1) 内容項目の概要 |
人は社会的な存在であり,家族や学校をはじめとする様々な集団や社会に属して生活を営んでいる。 それらにおける集団と個の関係は,集団の中で一人一人が尊重して生かされながら,主体的な参加と協力の下に集団全体が成り立ち,その質的な向上が図られるものでなければならない。 児童は,まず,教師に対する敬愛の念をもち,学級での生活における充実感を味わい,そのことを通して学校への愛着をもつようになる。そして,自分を支え励ましてくれる学校の様々な人々へ目を向け,感謝と敬愛の念を深めていく。 -------------------------------- そこで,教師や学校の様々な人々との活動を通して学級や学校全体に目を向けさせ,集団への所属感を高めるとともに,それらの集団に役立っている自分への実感とともに学校を愛する心を深められるようにすることが求められる。 また,様々な集団に属する一人一人が,集団の活動に積極的に参加し,集団の意義に気付き,自分の役割と責任を自覚して,充実した集団生活を構築しようと努力することが大切である。 |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
16 よりよい学校生活,集団生活の充実 |
(2) 指導の要点 |
■ 第1学年及び第2学年 |
この段階の児童にとって,教師から受ける影響は特に大きい。そこで,教師が児童一人一人と愛情のある触れ合いをすることによって,教師を敬愛しようとする心が育まれるようにすることが大切である。 また,様々な学習活動を通して上級生に親しみをもったり,学校生活を支えている人々との関わりを深めたりしながら,敬愛の心を育て,学級や学校の生活を自分たちで一層楽しくしようとする態度を育てる必要がある。 -------------------------------- 指導に当たっては,児童が教師や友達と一緒に遊んだり学んだりして共に生活する機会を設定して,そのことを通して楽しさを味わい,学校のことをより深く知り,集団の中での行動の仕方を学び,自分の居場所をつくっていけるような指導をすることが望まれる。 |
■ 第3学年及び第4学年 |
この段階においては,仲間意識の高まりと相まって特に学級への所属意識が高まると言われている。 このことから,互いに思いやり明るさや活力あふれる楽しい学級を,みんなで協力し合ってつくっていくことができるような態度を育む必要がある。 また,日々世話になっている教師や学校の人々との関わりにも目を向け,学校全体を視野に入れて,よりよい学校生活をつくることに関心を深められるようにしていくことも大切である。 -------------------------------- 指導に当たっては,教師をはじめ学級や学校で自分を支え励ましてくれる様々な人々との関わりにおいて感謝と敬愛の念を深め,進んで学級や学校のために働くなど具体的な活動を通して,楽しく充実した学校生活が構築できるように指導していくことが求められる。 |
■ 第5学年及び第6学年 |
この段階においては,児童が小学校の高学年としての自覚をもち,学級や学校,身近な集団を愛する心を具体化できるようにすることが必要である。 特に,学校における学級集団,児童会やクラブなどの異年齢集団だけでなく,地域社会においても,遊び仲間や各種少年団体などの身近な集団において,自分の立場やその集団の向上に資する自分の役割,個人の力を合わせチームとして取り組んでこそ達成できることなどを自覚して,様々な活動に積極的に参加できるようにしていくことが重要である。 -------------------------------- 指導に当たっては,様々な集団での活動を通して,集団を支えているのは自分たち自身であるということに気付かせると同時に,集団における自分の役割を自覚し責任を果たそうとする態度を育てるよう指導することが大切である。 |
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