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〔第1学年及び第2学年〕

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〔第3学年及び第4学年〕

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〔第5学年及び第6学年〕

 よりよく生きようとする人間の強さや気高さを理解し,人間として生きる喜びを感じること。

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(中学校)

[よりよく生きる喜び]

 人間には自らの弱さや醜さを克服する強さや気高く生きようとする心があることを理解し,人間として生きることに喜びを見いだすこと。

 よりよく生きようとする人間のよさを見いだし,人間として生きる喜びを感じることに関する内容項目である。
 
 

 人間は本来,よりよく生きようとする存在であり,そのために人間性をより高めようと努めるすばらしさをもっている。

 一方で,人間は決して完全なものではない。誰しもが誘惑に負けたり,やすきに流されたりするといった弱さももち合わせている。

 このようなすばらしさや弱さは決して別々に存在するものではなく,同時に内在しているものである。

 しかし,人間は決して内在する弱さをそのままにしておく存在ではなく,弱さを羞恥として受け止め,それを乗り越え誇りを感じることを通して,生きることへの喜びを感じる。

 また,人間の行為の美しさに気付いたとき,人間は強く,また気高い存在になり得るのである。

 このことが,人間として生きる喜び,あるいは人間がもつ強さや気高さにつながるのである。

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 人間としての生きる喜びは,人からほめられたり,認められたりすることだけで生ずるものではない。

 誰もが悩み,苦しみ,悲しみ,そして良心の呵か責しゃくと闘いながら,弱い自分の存在を意識するようになる。

 そして,誇りや愛情,共によりよく生きていこうとする強さや気高さを理解することによって自分の弱さを乗り越え,人間として生きる喜びを感じることになる。

 ここでいう人間として生きる喜びとは,弱い自分を乗り越えるだけでなく,自分の良心に従って生きることであり,人間のすばらしさを感得し,よりよく生きていこうとする深い喜びである。

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 なお,このような人間の強さや気高さは,例えば,第1学年及び第2学年の段階においては「美しいものに触れ,すがすがしい心をもつこと」,第3学年及び第4学年の段階においては「美しいものや気高いものに感動する心をもつこと」などに関する指導でも育まれている。

 
 

 この段階においては,人間であれば誰しもがもっている弱さと同時に,それを乗り越えようとする強さや気高さについて理解することができるようになってくる。

 児童は,自分自身を人間としてより高めたいという思いや願いをもっている。

 しかし,様々な障害や困難に出会うことで悩んだり,苦しんだりすることが少なくない。

 自分自身に十分に自信がもてないでいるために,劣等感にさいなまれたり,人をねたんだり,恨んだり,あるいはうらやましく思ったりすることもある。

 また,一方では,崇高な人生を送りたいという人間のもつ気高さを求める心ももっている。

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 したがって,様々な機会に,身の回りにある人間がもっている強さや気高さに気付かせるとともに,そのよさや意義を十分に理解できるようにすることが大切である。

 また,自分自身のよさや可能性を自覚することで自らを奮い立たせ,目指す生き方,誇りある生き方に近付くことができるということに目を向けられるようにすることが大切である。

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 指導に当たっては,まず自分だけが弱いのではないということや,人間がもつ強さ,気高さについて自分自身を振り返ることで理解できるようにすることが大切である。

 人間の弱さだけを強調したり,弱い自分と気高さの対比に終わったりすることなく,目指す生き方,誇りある生き方に近付けるということが大切である。

 このように,人間の強さや気高さを理解させることで,誇りある生き方,夢や希望など喜びのある生き方につなげるようにすることが求められる。

 
 
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