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小学校 学習指導要領 【解説】 |
道徳編 |
第4章 指導計画の作成と内容の取扱い |
第3節 指導の配慮事項 |
7 家庭や地域社会との連携による指導 |
小学校 学習指導要領 【本文】 |
「第3章 特別の教科 道徳」の 「第3 指導計画の作成と内容の取扱い」の2 |
(7) 道徳科の授業を公開したり,授業の実施や地域教材の開発や活用などに家庭や地域の人々,各分野の専門家等の積極的な参加や協力を得たりするなど,家庭や地域社会との共通理解を深め,相互の連携を図ること。 |
小学校 学習指導要領 【解説】 |
(1) 道徳科の授業を公開する |
道徳科は全教育活動を通じて行う道徳教育の要であり,その授業を公開することは,学校における道徳教育への理解と協力を家庭や地域から得るためにも,極めて大切である。 実施の方法としては,通常の授業参観の形で行う方法,保護者会等の機会に合わせて行う方法,授業を参観した後に講演会や協議会を開催する方法などが考えられる。 -------------------------------- また,保護者が児童と同じように授業を受ける形で参加したり,児童と対話したり,児童のグループ別による話合いに加わり意見交換をしたりするような形式の工夫は,共通理解を一層深めることが期待できる。 このような道徳科の授業の公開を学校の年間計画に位置付け,保護者だけでなく,地域の人々にも呼び掛けて,多くの参観を得られるような工夫をし,積極的に授業を公開することが望まれる。 |
イ 授業の実施への地域の人々や団体等外部人材の協力を得る |
地域の人々や社会で活躍する人々に授業の実施への協力を得ることも効果的である。 例えば特技や専門知識を生かした話題や児童へのメッセージを語る講師として協力を得る方法がある。 青少年団体等の関係者,福祉関係者,自然活動関係者,スポーツ関係者,伝統文化の継承者,国際理解活動の関係者,企業関係者,NPO法人を運営する人などを授業の講師として招き,実体験に基づいて分かりやすく語ってもらう機会を設けることは効果的である。 そのために,日頃から,そのような人々の情報を集めたリストなどを作成しておくことが有効である。 その際,児童が講師の話を聞くだけでなく,質問したり考えを伝えたり話し合ったりするなどの,一定の時間を確保しておく配慮が大切である。 また,見通しをもって実施するため,計画に位置付けておくことも重要である。 |
ウ 地域教材の開発や活用への協力を得る |
地域の先人,地域に根付く伝統と文化,行事,民話や伝説,歴史,産業,自然や風土などを題材とした地域教材などを開発する場合に,地域でそれらに関することに従事する人や造詣が深い人などに協力を得ることが考えられる。 教材の開発だけでなく,授業でそれを活用する場合にも,例えば,資料を提示するときに協力を得る,話合いを深めるために解説や実演をしてもらう,児童の質問に回答してもらうなどの工夫が考えられる。 また,地域教材を活用する際に,地域人材の協力を得ることは,授業の効果を一層高める効果が期待できる。 |
道徳科の指導は,学校における教育課程の実施の一環であり,学校が責任をもって行うことが大前提ではあるが,保護者や地域の人々が児童の豊かな心を育むことに寄与したいという思いを抱くことで,道徳科以外の道徳教育への協力も促されると同時に,家庭や地域社会において児童の豊かな心を積極的に育もうとする意欲を高めることにもつながることが考えられる。 |
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