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小学校 学習指導要領 【解説】 |
道徳編 |
第5章 道徳科の評価 |
第2節 道徳科における児童の学習状況及び成長の様子についての評価 |
2 道徳科における評価 |
(1) 道徳科に関する評価の基本的な考え方 |
道徳科の目標は, 道徳的諸価値についての理解を基に, 物事を多面的・多角的に考え, 自己の生き方についての考え 道徳的な であるが, 道徳性の諸様相である 児童の人格そのものに働きかけ, -------------------------------- 授業において 「道徳的諸価値についての理解を基に, という目標 一定のまとまりの中で, 学習活動全体を通して見取ること -------------------------------- その際, -------------------------------- 道徳科の内容項目は,道徳科の指導の内容を構成するものであるが,内容項目について単に知識として観念的に理解させるだけの指導や,特定の考え方に無批判に従わせるような指導であってはならない。 内容項目は,道徳性を養う手掛かりとなるものであり,内容項目に含まれる道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,物事を多面的・多角的に考え,自己の生き方についての考えを深める学習を通して,「道徳性を養う」ことが道徳科の目標である。 このため,道徳科の学習状況の評価に当たっては,道徳科の学習活動に着目し,年間や学期といった一定の時間的なまとまりの中で,児童の学習状況や道徳性に係る成長の様子を把握する必要がある。 -------------------------------- こうしたことを踏まえ,評価に当たっては,特に,学習活動において児童が道徳的価値やそれらに関わる諸事象について他者の考え方や議論に触れ,自律的に思考する中で,一面的な見方から多面的・多角的な見方へと発展しているか,道徳的価値の理解を自分自身との関わりの中で深めているかといった点を重視することが重要である。 このことは道徳科の目標に明記された学習活動に着目して評価を行うということである。 道徳科では,児童が「自己を見つめ」「多面的・多角的に」考える学習活動において,「道徳的諸価値についての理解」と「自己の生き方についての考え」を,相互に関連付けることによって,深い理解,深い考えとなっていく。こうした学習における一人一人の児童の姿を把握していくことが児童の学習活動に着目した評価を行うことになる。 -------------------------------- なお,道徳科においては,児童自身が,真正面から自分のこととして道徳的価値に多面的・多角的に向き合うことが重要である。 また,道徳科における学習状況や道徳性に係る成長の様子の把握は,児童の人格そのものに働きかけ,道徳性を養うという道徳科の目標に照らし,児童がいかに成長したかを積極的に受け止めて認め,励ます視点から行うものであり,個人内評価であるとの趣旨がより強く要請されるものである。 これらを踏まえると,道徳科の評価は,選抜に当たり客観性・公平性が求められる入学者選抜とはなじまないものであり,このため,道徳科の評価は調査書には記載せず,入学者選抜の合否判定に活用することのないようにする必要がある。 |
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