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(3) 探究的な学習の過程においては,コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切かつ効果的に活用して,情報を収集・整理・発信するなどの学習活動が行われるよう工夫すること。

 その際,コンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得し,情報や情報手段を主体的に選択し活用できるよう配慮すること。

 児童を取り巻く現代社会の日常生活において,コンピュータや携帯電話,スマートフォン,タブレット型端末などの情報機器の普及が目覚ましく,インターネットをはじめとする情報通信ネットワークへのアクセスも容易になっている。

 また今後の技術革新の進展に伴い,情報機器の機能の高度化や情報通信ネットワークの高速化などが進むことが予想される。

 

 このように

 「いつでも」,
 「誰でも」,
 「どこででも」,
 「瞬時に」
 多様な情報を得たり
 情報を発信したりできる時代
 を生きる児童には,

 コンピュータや
 情報通信ネットワークを,
 また
 そこから得られる情報を,
 適切かつ効果的に,
 そして主体的に
 選択し活用する力

 を育てること
 が求められている。

 学校においても,
 情報機器ならびに
 情報通信ネットワークへの入り口
 となる校内LAN
 などの整備が進められつつある。

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 総合的な学習の時間では,
 児童の
 探究的な学習の過程において,
 コンピュータなどの情報機器や
 情報通信ネットワークを
 適切かつ効果的に活用すること
 によって,
 より深い学びにつなげる

 という視点が重要である。

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 総合的な学習の時間においては,

 「課題を設定する」,
 「情報を収集する」,
 「情報を整理・分析する」,
 「まとめ・表現する」

 という探究のプロセスを
 繰り返しながら
 探究的な学習を発展させていく。

 

 これらのプロセスにおいて
 情報機器や情報通信ネットワークを
 有効に活用することによって,
 探究的な学習がより充実するとともに,

 児童にとって必然性のある
 探究的な学習
 の文脈で
 それらを活用することにより,

 情報活用能力が獲得され,
 将来にわたり
 全ての学習の基盤となる力として
 定着していくこと
 が期待される。

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 プロセスにおける
 情報機器や情報通信ネットワークの
 活用に当たっては,

 何のために
 情報を
 収集したり
 整理・分析したり
 まとめたりしているのか,

 誰に対して
 どのような情報発信を行うことを
 目指して
 情報を
 収集し,
 整理・分析して
 まとめようとしているのか

 といったことを,

 探究的な学習の目的を
 児童自らが意識しながら,
 情報の
 収集・整理,分析・まとめ,表現を
 進めていくこと
 が肝要である。

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 総合的な学習の時間においては,
 児童の多様な体験を基に
 探究的な学習が展開されていくこと
 が大切である。

 

 実際の見学や体験活動を基に
 学習課題を生成したり,

 地域に出て
 インタビューや
 フィールドワークを行い
 情報収集したり,
 劇を創作して表現したりするなど,

 これまでも大切にされてきた
 具体的な活動を
 これからも大切にしながら,
 情報機器や情報通信ネットワークを
 目的や状況に応じて
 選択し活用すること
 が肝要である。

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 情報を収集・整理・発信するとは,

 探究的な学習の目的に応じて,
 本やインターネットを活用したり,
 適切な相手を見付けて
 問合せをしたりして,

 学習課題に関する情報を
 幅広く収集し,
 それらを整理・分析して
 自分なりの考えや意見をもち,

 それを
 探究的な学習の目的に応じて
 身近な人にプレゼンテーションしたり,
 インターネットを使って
 広く発信したりするような,
 コンピュータや
 情報通信ネットワークなどを含めた
 多様な情報手段を,
 目的に応じて
 効果的に選択し活用する
 学習活動のこと

 を指している。

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 情報の収集に当たっては,
 図書やインターネット及びマスメディア
 などの情報源から
 必要な情報を得るには
 どのようにすればよいのか,

 ワークシートなど手書きの記録
 と併せて
 デジタルカメラやICレコーダーなど
 情報を記録する機器を用いて
 情報収集するには
 どのようにすればよいのか,

 それぞれの長所や短所は何であり,
 目的や場面に応じて
 どのように使い分けるのか

 というような,
 活用する情報機器の適切な選択・判断
 についても,
 実際の探究的な学習を通して
 習得するようにしたい。

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 また
 情報の収集においては,
 その情報を丸写しすれば,
 児童は
 学習活動を終えた気になってしまう
 ことが危惧される。

 実際に相手を訪問し,
 見学や体験をしたり
 インタビューをしたりするなど,
 従来から
 学校教育においてなされてきた
 直接体験を重視した方法
 による情報の収集を
 積極的に取り入れたい。

 それらの
 多様な情報源・情報収集の方法
 によってもたらされる
 多様な情報を,
 整理・分析して検討し,
 自分の考えや意見を
 もつことができるように
 探究的な学習の過程を
 デザインすることが大切である。

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 探究的な学習の過程においては,
 情報の収集に続く情報の整理も
 重視されるべきである。

 すなわち,

 入手した情報の重要性や信頼性を
 吟味した上で,

 比較・分類したり,
 複数のものを
 関連付けたり
 組み合わせたりして,
 新しい情報を創り出すような

 「考えるための技法」を,

 実際に探究的な学習の過程を通して
 身に付ける
ようにすること
 が大切である。

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 情報の発信に当たっては,
 発信した情報に対する
 返信や反応が
 得られるように
 工夫することが望ましい。

 

 同級生や地域の人々,
 他の学校の児童たちから,
 自分の発信した情報に対する
 感想やアドバイスが返り,

 それを基にして
 改善したり
 発展させたりするサイクル
 をうまくつくることで,
 情報活用の実践力が育つ

 と考えられる。

 

 また
 このようなサイクルを
 進めることによって,
 目的に応じ,
 受け手の状況を踏まえた
 情報発信を行おうとする,
 情報発信者としての意識の高まり

 期待できる。

 

 一方,
 情報を発信する学習においては,
 他者の作成した情報を
 参考にしたり引用したりすることがある。

 この場合,
 情報の作成者の権利を尊重し,
 引用した情報であることが分かる
 ように転載し,
 出典を明記することが必要である。

 また,
 第3学年及び第4学年の国語科
 において学習する
 「引用の仕方や出典の示し方」
 を踏まえ,
 情報の中には
 所定の手順を踏んで
 初めて引用を許されるものがあること
 についても学ぶ必要がある。

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 なお,
 コンピュータなどの情報機器や
 情報通信ネットワークなどを
 探究的な学習において活用する場合,
 児童の発達段階や学習過程に応じて,
 情報手段の基本的な操作スキルを
 習得することが望まれる。

 児童が
 基本的な操作スキルを習得すること
 によって,

 情報機器や情報通信ネットワーク
 などの情報手段を
 児童自身が操作できるようになり,

 児童自らが
 主体的に情報手段を選択し活用する
 学習活動
 が可能となる。

 

 特に
 コンピュータで文字を入力する
 という操作スキルについては,

 将来にわたる
 学習活動や情報活用能力の基盤
 となるスキルと考えられ,
 確かな習得が望まれる。

 また
 これ以外にも,

 デジタルカメラやタブレット型端末の
 基本的な操作スキルなども,
 今後,学習活動を進めていく上で
 必要となる基本的な操作スキル
 と考えられ,

 小・中・高等学校における
 各教科等の学習を
 豊かにしていく上でも
 欠くことのできないものである。

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 これらの情報手段の基本的な操作
 の習得に当たっては,
 探究的な学習の過程における
 実際の情報の収集・整理・発信など
 の場面を通して
 習得することが望ましい。

 

 自分にとって必然性のある
 探究的な学習
 の文脈において
 情報手段を活用する機会を設けること
 により,
 必要感に迫られた学習となる。

 

 探究的な学習の文脈において
 習得された操作スキルは,
 他の学習活動や
 現実社会における探究的な学習
 においても
 容易に活用することができ,
 主体的な情報手段の活用が促される
 ことが期待されるからである。

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 なお,
 コンピュータで文字を入力する際は,
 第2章第1節国語第3の2の(1)のウ

 「第3学年におけるローマ字の指導
  に当たっては,
  第5章総合的な学習の時間の
  第3の2の(3)に示す,
  コンピュータで文字を入力するなどの
  学習の基盤として
  必要となる情報手段の基本的な操作
  を習得し,
  児童が情報や情報手段を
  主体的に選択し活用できるよう
  配慮すること
  との関連が図られるようにすること。」

 を踏まえる必要がある。

 
 
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