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小学校 学習指導要領 【解説】 |
総合的な学習の時間編 |
第9章 総合的な学習の時間を充実させるための体制づくり |
第1節 体制整備の基本的な考え方 |
総合的な学習の時間においては,各学校で指導計画を適切に作成しなければならない。 しかし,それだけで充実した総合的な学習の時間を実現することは難しい。 適切な計画を確実に実施していくための校内の体制の整備が欠かせない。 質の高い豊かな学習活動を実施するためにも,校長は,以下に記した四つを視野に入れた校内の体制づくりに十分配慮しなければならない。 |
一つ目は,校内の教職員が一体となり協力できる体制をつくるなど校内組織の整備についてである。 総合的な学習の時間では,児童の様々な興味・関心や多様な学習活動に応えるために,グループ学習や異年齢集団による学習をはじめ多様な学習形態の工夫を積極的に図る必要がある。 また,それぞれの教職員の特性や専門性を生かすことが,総合的な学習の時間の特色を生み出し,一層の充実にもつながる。 まず,校内の全ての教職員が協力して取り組む体制を整備することが重要である。 |
二つ目は,確実かつ柔軟な実施のための授業時数の確保と弾力的な運用についてである。 総合的な学習の時間については,授業時数を確保するとともに,状況に応じた柔軟な対応が求められる。 授業時数を適切に運用することが総合的な学習の時間の充実には欠かせない。 |
三つ目は,多様な学習活動に対応するための空間,時間,人などの学習環境の整備についてである。 総合的な学習の時間の特徴は,体験活動を行うことである。 そのことは必然的に,様々な場所での学習活動や多様な学習活動を行うことにつながる。 充実した総合的な学習の時間を実現するためには,空間,時間,人などの学習環境を整えることが重要となる。 |
四つ目は,学校が家庭や地域と連携・協働しながら取り組む外部連携の構築についてである。 教職員と学校外の人々が力を発揮し合い,「チームとしての学校」の取組も期待されている。 地域の特色を生かしたり,一人一人の児童の興味・関心に応じたりして学習活動を展開していくには,学校が保護者をはじめ地域の人々,専門家などの教育力を活用することが欠かせない。 地域や社会に存在する多様で幅広い教育力を活用することが,総合的な学習の時間の充実を実現する。 |
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