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小学校 学習指導要領 【解説】 |
総合的な学習の時間編 |
第9章 総合的な学習の時間を充実させるための体制づくり |
第2節 校内組織の整備 |
3 教職員の研修 |
総合的な学習の時間を充実させ,その目標を達成する鍵を握るのは,指導する教師の指導計画の作成と運用の能力,そして,授業での指導力や評価力などである。 さらに,地域や学校,児童の実態に応じて特色ある学習活動を生み出していく構想力も必要となる。 また,総合的な学習の時間は,教師がチームを組んで指導に当たることによって,児童の多様な学習活動に対応できることから,教職員全体の指導力向上を図る必要もある。 -------------------------------- 加えて,各学校の教育目標の実現や目指す資質・能力の育成について教科等横断的な視点からカリキュラムをデザインする力も求められている。 今後,各学校の校内研修においては,校長のリーダーシップの下,学習指導の改善のみならず,教育課程全体を俯瞰して捉え,教育課程の改善を図ることをねらいとした総合的な学習の時間の研修を積極的に取り入れることが必要である。 したがって,年間の職員研修計画の中に,総合的な学習の時間のための校内研修を確実に位置付け実施することが極めて重要になる。 特に,今回の改訂により,総合的な学習の時間の目標や内容は,各学校の教育目標を踏まえて設定されることとされ,教科等横断的なカリキュラム・マネジメントの軸となることが明らかとなったことからも,学校全体で行う研修に位置付ける意義がある。 |
校内研修のねらいや内容は,各学校の職員構成や実践上の課題等に応じて適切に定めていくべきものである。 学習指導要領及び本解説書をはじめとして,文部科学省が提供する指導資料などを参考に,総合的な学習の時間の趣旨や内容等についての理解を教職員全体で確かにすることに加え,次の例を参考に,実践を進める教師の必要感を生かした校内研修計画を立てることが大切である。 ○ 総合的な学習の時間の目標及び内容,育成を目指す資質・能力について ○ 総合的な学習の時間の教育課程における位置付けや各教科,道徳科,外国語活動,特別活動との関連について ○ 全体計画,年間指導計画,単元計画の作成及び評価について ○ 教材開発の在り方や地域素材の生かし方,外部との連携について ○ 学習活動時の安全確保について ○ 総合的な学習の時間のためのICT の活用について など |
なお,校内研修は全教師が一堂に会して実施する場合もあるが,学年単位や課題別グループ単位等の少人数で,実践上の課題に応じて弾力的に,そして継続的に実施していくことも必要である。 また,研修方法については,次の例を参考に,各学校の実態や研修のねらいに応じて工夫すべきである。 -------------------------------- ○ 校内での研修例 ・ グループ研修:指導計画作成や教材作りの演習,テーマに基づくワークショップ など ・ 全体研修:視察報告会,講師を招いての講義 など -------------------------------- ○ 校外での研修例 ・ 実地体験研修:児童の体験活動の臨地研修とその評価 など ・ 教材収集研修:地域における教育資源となるものの観察や調査 など |
授業研究では, また, -------------------------------- さらに, 総合的な学習の時間の 児童の作品や作文等の写し, を整理・保存し,
このようにして取り組む校内研修は, -------------------------------- 一方,校長は また, |
なお, 「各学校において, 各学校が育成しようとする子供の姿 各教科等をつないで が期待される。」 ことを挙げている。
教育委員会等は, |
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