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 総合的な学習の時間では,体験活動が重視され学習活動が多様に展開される。

 また,地域の特色などを生かした学習活動が行われる。

 児童の学習活動は校外に出てダイナミックに行われたり,地域の行事や季節の変化に応じて集中的に行われたりする。

 したがって,1単位時間を45分で実施する場合もあれば,60分などに設定する場合もある。

 また,毎週定期的に繰り返される時期もあれば,ある時期に集中的に実施することなどもある。

 本項では,1単位時間の弾力化と年間の授業時数の配当の2点について述べる。

 
 

 各教科等の授業の1単位時間は,
 各学年及び各教科等の
 年間授業時数を確保しつつ,
 児童の発達の段階及び
 各教科等や学習活動の特質
 を考慮して,
 各学校において定めることとしている。

 児童の学習についての
 集中力や持続力,
 指導内容のまとまり,
 学習活動等
 を考慮して決定すること
 が大切である。

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 総合的な学習の時間においては,
 探究的な学習を基本とする
 という学習活動の特質を踏まえ,
 目標及び内容を考慮して
 教育効果を高める観点に立って,

 例えば,
 実験や観察,調査といった学習活動や,
 外部から講師を招いた学習を行う場合
 などにおいては
 60分や90分で授業を行うなど,

 学習活動によっては
 授業時間を柔軟に変えた方が
 効果的な場合もあること
 に考慮すべきである。

 

 特に,
 総合的な学習の時間においては,
 45分にこだわらず,
 授業時間を弾力的に扱う
 柔軟な運用が求められる。

 
 

 第1章総則の第2の3には,「各教科等の授業は,年間35週(第1学年については34週)以上にわたって行うよう計画し,週当たりの授業時数が児童の負担過重にならないようにするものとする。

 ただし,各教科等や学習活動の特質に応じ効果的な場合には,夏季,冬季,学年末等の休業日の期間に授業日を設定する場合を含め,これらの授業を特定の期間に行うことができる。」としている。

 各学校においてはこの規定を踏まえ,各教科等の授業時数を35週にわたって平均的に配当するほか,児童の実態や教科等の特性を考慮して週当たりの授業時数の配当に工夫を加えることも考えられる。

 各教科等や学習活動の特質に応じた効果的な場合には,夏季,冬季,学年末等の休業日の期間に授業日を設定する場合を含め,これらの授業を特定の期間に行うことができることを示している。

 これは,教科等や学習活動によっては,特定の期間に集中して行った方が効果的な場合もあることを考慮したものである。

 各学校においては,地域や学校,児童の実態,各教科等や学習活動の特質に応じた時間割や教育課程の編成に配慮することを通じて指導方法の工夫や地域の人々の協力や外部の人材の活用などを一層促進することが可能となると考える。

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 例えば,総合的な学習の時間では,現地での調査や現場に出かけての見学,地域の人へのインタビューなどを実施するのにふさわしい時期があり,そうした時期に集中的に学習活動が行われることが考えられる。

 また,自然体験活動なども一定の期間に集中して実施することで学習の成果が上がることが考えられる。さらには,学習活動の成果発表会なども同様である。

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 なお,時間割の編成に当たっては,上述したように各教科等の年間授業時数を確保すること,適切な計画の下に実施することなどに留意する必要がある。

 
 
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